団長室で会議をすることになった
時間が開いた俺は少し早めに団長室へ向かい、仕事をしていた
エルヴィンがコーヒーを出してくれたお陰で捗っていた
が…

「っ、エルヴィン」

「なんだい?」

「何、この手」

「ん?」

書類に目を通していたら、隣に腰掛けたルヴィンが髪を触ってくる
結ってあったものをわざわざ解いて、だ
すこし引っ張られる感覚が頭皮に伝わって、ちょっとだけゾクゾクする

「レイは髪サラサラだな
柔らかくて触り心地が良い」

「………そうかよ」

特に邪魔になる訳でもない
ここは団長室でもある訳だし、別に部屋の主に自由にさせておいても問題は無かろう

「………スン」

「ミケ、くすぐったい」

次に部屋にやってきたのはミケだった
まだ時間はあるのに

で、なんでコイツはまた匂い嗅いでるんだ
ヒゲが項に当たって痒い
擽ったい

「スン……石鹸変えたか?」

「リヴァイに貰った」

「奴と同じ匂いがする」

「ッ!!」

飲んでいたコーヒーを吹きそうになった
なんとか飲み下したが咽る
苦しい、息が出来ん
危うく書類が駄目になるところだった

咽る最中、背中を擦る手があった
ハンジだ
いつの間に来たんだ

「盛大に咽てるけど、大丈夫かい?」

「ぇほっ、っ……大丈夫、じゃ、ねぇ」

「何だってそんなに咽てるの」

「リヴァイとレイの使っている石鹸が同じだったらしく、同じ匂いがするんだとさ」

「スン」

「ふむ、……スン
うん、いい匂いだね」

「お前は風呂入れ」

「レイと一緒なら入ってあげるよ」

「まだ死にたくない」

「レイ、それでハンジ風呂に入るのなら丁度いい
一緒に入ってこい」

リヴァイだ
ハンジを退けると、レイの隣に座った
で、何を考えたのか、ミケのように匂いを嗅いできた

「………悪くない」

「何がだ」

「あっはははは!!リヴァイってばマーキングじゃあるまいし」

「うるせぇ
持ち物に記名するのは普通だろう」

「……」

なんの話をしてるんだ、お前らは……











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