▼ エリルデ学園ご入学? (1/8)
「たどり着きました…!ここです。」
ハクヤの声で視線を上にあげる。
「…わああぁぁ………」
目の前に広がった光景に、僕は思わず声を上げてしまった。
ステンドグラスの美しい、白を基調とした大きなレンガ造りの建物。
周りには魔法の力のおかげか、丸い水晶のような物体が空中に浮かんで漂っている。
それはまさに不思議で、壮大で、神秘的で、僕はつかの間ここへきた目的も忘れその光景に見とれていた。
そんな僕を現実に戻したのは、聞き覚えのある女性の声だった。
「ウィディオルさーん!こっち、こっちですよー!」
その声を聞いて、今までの出来事がすっと蘇ってきた。
校門の前で飛び跳ねながら大きく手を振っている女性…僕をここへ連れてきた張本人エリルデ学園校長アミリア・エルヴァウォール。
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