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「もぅ〜。ナギはそうやってすぐ人のせいにするぅ〜。」
ネルが少し不機嫌そうに口を尖らせて言った。
「ちょっ…そ…そりゃあ俺も悪いかもしれないが、元々は…」
「…今回はどっちもどっちだよ。」
ハルが会話に入りこむ。
「ひ…酷いや…ぼ…僕…ずっとルッキーの事…信じてたのにぃ〜!」
その話を聞きながらリパりんは泣き続けている。
…と、そこへ『ガチャッ』と扉が開く音がして誰かが入って来た。
「なぁ…リパりん?何か勘違いしてないか?
それじゃルッキーがまるで悪者みたいではないか。」
「エ…エイト…」
リパりんが声がした方を向くと、そこにはエイトが立っていた。
「…今まで隠してた俺達も悪かった。 だが、これも頭に入れてて欲しい。 俺達は傷付いて悲しむリパりんを見たくなかった。」
「…………。」
リパりんはしばらく下を向いたまま黙っていた。
「えっと…本当の事…隠していてゴメンネ。」
リパりんの隣でフィーナが謝っていた。
「そ…そうだったんだ… 本当の事を教えてありがとう。エイト。」
リパりんは軽く涙を拭いてフィーナの方を見た。 そして、こう言った。
「フィーナもありがとう。全然悪くないから、謝る事なんてないよ。」
リパりんはいつものように、にっこりと笑った。
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