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「ねぇ…ハル? ルッキーが僕に隠し事をしてるのって本当?」
リパりんはハルに聞いてみた。
「え…え〜と…隠し事っつーか、なんてゆーか…」
ハルは少し焦ってるみたいだった。
「も〜、何してんだよ。ハルまで騒ぎを広めるななって。」
そこにやって来たのはナギだった。
「あっ…つい、うっかり…」
ハルが頭をかきながら笑って言う。
(ル…ルッキーが…僕に隠し事だなんて、嘘…だよね?)
リパりんはそう自分に言い聞かせている。
「ねぇ…?ナギも本当の事を知ってるんだよね…?」
「さ…さぁな〜?」
「ど…どうして!?なんでみんな僕に詳しく教えてくれないの!?
それとも…僕には言えない事なの!?」
リパりんはとうとう我慢できずに、大声で言った。
「リ…リパりん…」
ハルが心配そうに言う。
「ル…ルッキーは僕の事なんて…本当は…あまり好きじゃなかったんだ…」
リパりんの大きな瞳が涙でうるうるとしはじめる。
やっぱり所詮、僕の片思いと同じようなもんだったんだ…
ルッキーは優しいから、拒否したら僕が傷つくと思って言ったに違いない…
「あ〜。ナギがリパりんを泣かしたぁ〜。」
ネルが笑いながら言う。
「な…何言ってるんだよ!最初にネルがいらん事を言わなければ…」
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