次の日の朝。3.5
目を開けると知らない人がいた。
知らないっていうと失礼だな…不審者?
あ、違うな、紫さんか。
わー髪おろしてるーエローい…え…ろ…?
そこまで思ったところで、昨日の夜の記憶が脳内でダイジェスト放送され、顔の温度が高くなっていくのがわかる。
あのあとソファで、まだ泣いてる途中だったのにお構いなしにキスを合図にはじまってしまった。
キスもまた楽しむように舌を絡ませるのが紫さんらしいな、と思っていた。
耳がさっきので弱いのがわかったみたいで耳元で「おれもう無理」と言っていた。
確か。
胸を舐められその1つ1つに反応してると「敏感」とキスされる。
キスしながら指で先ほどまで舐めていたところを転がす。
喘ぎながらキスに応えているとさらにヒートアップしてくる。
指で秘部を触られ「なんでこんなぐしょぐしょなの?」とか意地悪な質問もされた気がする。
「紫さんだから…」って力なく答えたら指入れられたのは覚えてる。
内股を舐めてギリギリのところで止めて、腰が浮いたのを見て満足そうにした顔を見逃してない。
「その顔誰にも見せてない?」と真面目な顔で聞いて独占欲を示したり…
あー…思い出すとエロい。
たくましい腕が首の下にひいてある。
ちゃんが少し動くと「…んー…」と言いながら抱きしめられた。
寝具から昨日借りた服と同じ香りがする。
紫さんの香りに包まれている。
幸せだなぁと思っていたら、寝返りするように上に紫さんが来た。
ちょっと重たいけど、人間の重みが気持ちよかった。
「おはようございます」
「んー…ちゃん…おはよう」
かすれた声がセクシーだなあと思った。
長い髪が顔にかかって、顎の髭もくすぐったい。
髪を撫でながら話す。
「紫さん、くすぐったい。」
「んー…あと5分待って。5分待ったらできるから…」
「なにを?」
「おはようエッ」
「元気だなおっさん」
「んー元気だよー…」と言いながら朝勃ちしたものを押し付けてくる。
「わ」という反応にクスクス笑う。
「…紫さん」
「…はい」
「私心臓もちそうにないです」
紫さんは顔をあげた。
目を見ながら笑って
「おれ宇宙飛行士やめて、ペースメーカーに転職だね」
「…だから、ずーっと傍にいて」
優しいトーンで言われると負けてしまう。
いつか何かで勝てるようになるだろうか。
「当たり前です」
顔を両手ではさんでキスをした。
(…ペースメーカーの方ですよ)
(ショック!)
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