そうと決まれば、各クラスから出し物を募集しなくちゃね!
「ラビ、今回の内容メモした紙貸して」
「了解さー」
私はラビから借りたメモ用紙を見て、それをパソコンに打ち込み1枚のプリントを作りあげる。
本当はこれはラビの仕事だが、こういうパソコン関係は私が1番強いから、私がやっている。
私が作ったプリントを刷りコムイ先生に渡す。
「先生、これ各クラスの担任の先生に渡してHRの時間に決めるように言っておいてください。」
「うん、分かったよ」
「OBに手伝い頼んだら、喜んでだとよ」
「やった、ありがとうございます!」
この学園の生徒会メンバーが毎年活発的でよかったと心から思う。積極的に手伝ってくれるおかげで、クロス先生が脅すとか残念過ぎる行為をしなくて済むから。
クロス先生は基本だらだらしてるけど、今回みたいな時はさっさと動いて生徒会の助けをしてくれるいい先生だ。
だから、クロス先生の悪い噂は出来るだけ少なくしてあげたいんだよね!
まあ悪いことしてるから、無くすのは無理だろうけど。悲しいね。
「よっし、仕事終わり!」
「さすがなまえ、仕事が速いねぇ」
「ロードは何もしてないよな」
「ティッキーうるさいよぉ。」
「ちなみに言うとティキも何もしてないよね!」
「なまえ、うるさい。」
こういうところが二人ともそっくりだよね、って言って前怒られた記憶があるので、今回は言わないでおこう。
だが、本当にあっという間に仕事が終わってしまった。大変なのはこれから、というのはもちろん分かっているが…。
普段、何でこんなに暇なんだろうと考えたことがあったが。今日のことを見ると仕事があるない関係なく、メンバーが優秀すぎるのだろう。
今日は二人が空気だったので、ほぼ二人でやったような物なのにこのスピードだ。
「間違いない、私が優秀なんだ。」
「……。」
部屋が沈黙する。誰もつっこんでくれない。これじゃ私が素晴らしいナルシストになっちゃうじゃないかっ!
「誰でもいいんでつっこんでください。」
「嫌だ。」
全力で拒否られた…気がする。泣きそう。いや、半分くらい嘘だけど。
「よっし、泣きそうだから今日は解散しちゃいまーす。みんなで良い文化祭作っていこうねー!」
「おー!」
そんなこんなで、未来に(いろんな意味で)生徒会最強伝説を作り上げた最強メンバーと語り継がれる生徒会の文化祭企画が幕を開けた――。
最強メンバー
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