黄瀬と黒子と青峰さん


「君が構いすぎるからストレスになっているんじゃないですか?自重しろ、この駄犬が」
「相変わらずの容赦ない感じ。黒子っち、たまんねぇっス」
黒子は高校卒業時に2号を引き取り、一緒に暮らしている。動物に詳しい友人なんて、黄瀬には彼しか思いつかなかった。
黒子は箱の前に座ると、そっと指を差し出した。首を伸ばした猫は指に鼻を近づけると、甘えるように頭をすりつける。
「人懐こい子みたいですね。名前は付けました?」
「うん。『青峰さん』っス」
黒子はしばし柔らかな毛並みを堪能してから、立ち上がって真正面から黄瀬を見上げた。
「君、モデルのくせにセンス無いですよね」
「辛辣!」

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