誕生日プレゼント05 「…会長」 行為が全部終わって、身体がまだ汚れたまま、男はまた泣きそうになり、俺の顔に唇を落とす。 そういえば、慰め云々、から話が始まったんだった。 「なあ」 「………」 「また、呼んでもいいか」 「え?」 男の身体に擦り寄り、首筋にひたりと頬を当てる。 まるで、甘えるように。 「…お前のものに、俺はなれないけど」 「……わかって、ます」 「だけど、」 最後まで言い切る前に、唇を重ねた。 眉を少し下げて、弱ってる風な演出。 一度落ちているこの男は、簡単に頷くだろう。 「会長」 「……ああ、こんな時間か」 「かいちょう、」 「早くしないと、風紀の連中、怒るだろ?」 すっと身を引いて、男のシャツのボタンを締めてやる。 慌てて自分で身支度をして、俺の惨状に目線を彷徨わせていた。恐らく、何か拭けるものでも探してる。 「いい」 「でも」 「慣れてるから」 「会長」 「…他の奴らが戻ってきたり、風紀の奴、探しにくるぞ、きっと」 ちょっとだけ、影を落とす。 可哀想な会長として。そこまで踏み込まれたくない、そんな風に。 実際、身体まで許してるんだからそんな矛盾した理由、無理がある。でも信じ込んでる人間には、そんな嘘も通用するらしい。 申し訳なさそうに、彼の服の裾で俺の顔だけちょっと拭いて、見つけたらしいティッシュをちょこんとテーブルに置いて、生徒会室を出て行った。 「っ、ふは、可愛いやつ」 どれだけ良い奴なんだろう。悪い奴に引っ掛かって、可哀想に。 「おいおい、うちのやつ純粋なんだから勘弁してくれよ」 「無理だな、あいつの、癖になりそう」 閉ざされた扉が再び開いて、次の男は悪どい笑みで俺に近寄り、あいつとキスした同じ唇に、キスをした。 それと同時に、精液が溢れる後ろに、容赦無く、指が突き立てられた。 「あッ、ん、」 「すげぇ量」 ぐちゃぐちゃと掻き回しながら掻き出されていく。 「あいつに処理して貰ったら良かっただろ」 「そろそろ、お前くる時間、だったし、…ん、鉢合わせたら可哀想だろ」 慕ってる風紀委員長が、まさか、好きな相手を抱いてるなんて。 「はは、そりゃそうだ」 「だから、お前がキレイにしてくんね?」 「……責任もって?」 「そう、」 相手の頬に手を這わせて、唇に、それから舌を撫でる。 「ここで、全部出してみろよ」 脚を広げると、こぽりと音がした。 愛だの何だのどうだっていい、気持ち良ければ、何だって。 屈んだ男の髪を掬いながら、俺はまた声を上げた。 end. ********** 物凄く遅くなりました申し訳ありません! しかもリクエストにあんまり添えてない上に、勝手に違う設定増やしたり、謝罪しか…。 これで良ろしければ貰ってやってください。 リクエスト、ありがとうございました。 あさかわさんから誕生日祝いにぴゅあワンコ×ゲスビッチ会長を頂きました! 風紀委員長オチがツボでひぃひぃ言いましたよ、素敵なゲス!そのままゲスビッチ道突っ走ってくれ…!! あさかわさん本当に忙しい中ありがとうございましたー! >> index (C)siwasu 2012.03.21 |