04


 完全に勃起して上を向いている竿や亀頭を舐めあげるクソガキと、タマを口に含みながらケツの穴に指を突っ込んで中をかき回すクソガキと、広告と同化するどころか上げそうになる声を必死に押し殺して絶頂を耐えるしかない俺。
 これがAVの撮影でチンコを奉仕しているのが可愛いお姉さんなら俺も喜んで受け入れたが、残念ながら今は見つかれば即通報の満員電車の中で、チンコを奉仕しているのは小学生のクソガキ二人組だ。

「う、ぐ、んぅ……んっ」

 俺は動きが制限された車内で窓に手をつき、クソガキ共を満員電車の圧迫から守りつつ唇を噛みしめることしか出来ない。
 最早ここまでくるとこいつらを守る義理もないのだが、ここで手を離して押しつぶされたクソガキ共が悲鳴でもあげてみろ、自然とケツを出して勃起している俺の存在も見つかって変態高校生のレッテルが貼られてしまう。
 つまり、俺はチンコと尻をいいように弄られてもクソガキを守りながらこの場を耐えることしか出来ないのだ。
 押し殺した声を怪訝に思ったのか、振り返りそうになるサラリーマンに慌てて聞こえるよう咳払いをする。
 喉の調子のせいにしてしまえば、サラリーマンも風邪を移されたくないとばかりに首の向きを戻した。

「ん……っ、は、ん」

 冷静に考えればこんな艶っぽい咳払いなんてあるはずないのだが、もう俺の思考はそれどころじゃない。
 クソガキ一号は尿道の中にその小さな舌を突っ込んで弄り回してくるし、クソガキ二号はタマをしゃぶりながら尻の中にいつの間にか指を三本も突っ込んで前立腺を刺激してくる。
 チンコからは先走り汁が溢れ、徐々に特有の臭いが漂いだした。流石に焦るも、俺はもう声を殺すことすら我慢できなくなってきて腰を捻りながら悶えることしか出来ない。

「お兄ちゃん、そんなに動いたら気付かれちゃうよぉ」
「そうだよ、ちゃんと立ってなきゃ」
「は、うあっ」

 片足を縛られているせいで体重を支えきれなくなり膝が崩れかけるが、それを窘めるように尻穴を弄っていた方のクソガキが指を奥へと一気に突き上げた。俺は背筋を反らしてもう限界だとこみ上げる射精感に瞼を下ろす。
 だが、唐突にクソガキ共は俺の尻から指を抜きチンコから口を離した。熱の行き場を失って呆然としている俺の足を開放すると、膝までずり落ちていたパンツとスラックスをそそくさと履かせご丁寧にベルトまで巻いてくれる。これで広告と同化して時間潰しを考えていた時の俺が完成だ。

「はい、おしまい」
「楽しかったね」

 ひそひそと笑う二人を俺は黙って睨みつけることしか出来ない。お前ら簡単に言うけどな、下半身でじくじく残る熱と勃起したチンコはそうすぐには元に戻らないんだぞ。


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(C)siwasu 2012.03.21


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