「やめろっ、抜け!」 「なんで?」 「だって、こんな、本当にセックスしてるみたいじゃねえか……」 「いまさら何言ってんの?」 呆れた声に俺は言葉を詰まらせる。 確かに今更かもしれないが、それでも道具を使うのと生身は全く違う。俺は不安が頭を過ぎって唇が震えた。 「お兄ちゃん、ボクたちのものになってくれるんでしょ?」 「そう、だが」 「だったらお兄ちゃんの全部ちょうだい、ボクたちのおちんちんだけを受け入れて、身体がボクたちを求めるまでお兄ちゃんをボクたちでいっぱいにさせて」 小学生のくせにどこでどんな言葉を覚えるんだ。 いや、ネットか。ネットって怖い。 俺は二人の真剣な眼差しに唸って唸って――躊躇いながら小さく頷いた。もう受け入れるって決めたのなら、悩んでも結局答えは一つしかないのだ。 返事に満足した二人は、ゆっくりと抽送を始める。 「ん、ン」 圧迫感は今までより少ないとは言え、今俺の中で動いているのが弟のものだと思うと羞恥が湧き上がってくる。 小学生で、しかも弟相手に自分がオンナにされる感覚。 そんな背徳感に興奮してしまい、急に恥ずかしくなって俺は顔を手で覆った。 「ん、あ、あっ」 「ほら、覚えた? これが幸人だよ」 「ンッ」 そう言ってチンコを抜かれるが、また次のチンコが挿入される。 今度はさっきよりも圧迫感があって、すぐに違いが分かった。動きも幸人の時より乱暴で、こっちの方が犯されている感覚が強い。 「あっ、あ、ン!」 「全然ちがうでしょ? これが悠人だよ」 そう言ってまたチンコが抜かれる。中途半端に止められたせいか、俺のケツは物欲しそうに入り口を収縮させていた。 「じゃあ今からお兄ちゃんにいれてるのはどっちか当ててね」 「ン……」 そう言ってゆっくりと挿入されたチンコは、奥まで収まりきるとピストン運動を開始した。 動く度に前立腺がこすられて、最近の行為ですっかり開発されたそこから感じる快楽に俺は声を漏らす。 「あ、あっ、い、アぁッ」 「ちょっとお兄ちゃん、感じてないで今ナカに入ってるのはどっちか当てなきゃダメだよ」 「ヒッ」 そう言われて抓られた胸も過敏になっていてすぐに甘い疼きを覚えた。自分は今弟達とセックスしているのだと自覚した途端、今までより苦しさも強烈な快楽もないのに酷く感じてしまう。 「はッ、あ、ア」 「ほら、どっち?」 顔を隠していた手を取られて視界に悠人と幸人の姿が映る。亀頭が奥をついては離れて、もどかしい動きに俺は腰を強請るように振りながら答えた。 [ ←back|title|next→ ] >> index (C)siwasu 2012.03.21 |