(計画通り……!) とか考えているが、計画なんてそもそも立てていない。 あるのはセックスがしたい――ただ、それだけだ。 そんなクズを極めた男が、この据え膳を逃がすはずがない。この場にシスとマオ以外の者がいたなら、すぐに理解できただろう。 既にシスの体は、度重なる刺激で感じやすくなっている。 あとは適当に理由をつけて、ハプニング挿入してしまえばこっちのもの。 (この世界に蚊が存在しないとは思わなかったが――こいつが勝手に魔物だと勘違いしてくれてラッキーだったぜ) これが既に本番セックスであることにシスは気付いていない。 最奥に逸物を叩きつけるたび、びくびくと跳ねながら甘い悲鳴を上げている。 (なんだかんだ言いながらも「大好きな勇者サマ」の言葉を信じるんだもんなァ……可愛いヤツ) 目尻に溜まった涙を舐めとると、翠の瞳と目が合う。 煌めくそれに背筋を粟立たせたマオは、昂った欲情のまま唇を合わせた。 「んぅ、はっ……んんっ、んむぅ〜〜っ」 呼吸がままならないのか、苦しそうな呻き声が聞こえてくる。 しかし頬を両手で抑えて舌を絡めると、そのぬめりに反応したのか、シスもすぐに舌を絡めてきた。 フェラマスターの称号を獲得しただけあって、その舌使いは巧みだ。おそらく無意識だろう。マオの舌を舐めあげ、吸い、舌さえもが絶頂を覚えるのではないだろうかと錯覚するほどの悦びを奉仕する。 「はふ、ン、んんっ、ンッ」 ちゅっ、じゅるるる〜〜っ、ちゅぽんっ、レロレロレロ、にゅぽ、ちゅるっ。 自分から口付けしたものの、あっという間に主導権を握られたマオは、こみ上げる射精感に慌てて顔をあげた。 腹いせに奥をゴリゴリと突けば、短い悲鳴をあげて腰が揺れる。 「あアンッ! あっあっあんっあっ、あひっンあッ」 「さっすがオナホアイテム。こっちもすぐ名器になりそうだな」 拡がった隙間から愛液のように潤滑剤を垂らし逸物を咥えこむその場所は、女性のそれと変わりがない。 伸びた皺を撫でると、シスは震えながら唇を動かす。 「あーッッ、あ、んあっ! ま、マオッ、まも、の、はぁ……ッ」 「え? ああ……あーっと……そうそう、お前のケツに潜り込んだから、俺のちんこでやっつけてるとこ」 すっかり現状の経緯を忘れていたマオは、いい加減な理由をつけて、誤魔化すように逸物を深く挿入する。 「へぁっ、なん……それ〜〜ッッ、やぁぁぁん!」 シスはその言葉に眉を寄せるが、激しいピストン運動に思考を奪われて、すぐにまた喘ぎ声を響かせた。 「安心しろ。お前の大好きな勇者サマのおちんぽが、中いっぱい突きまくって助けてやるからなァ」 「あう、ン、うあ」 ぐずぐずと泣く姿を見て、マオは下卑た笑みを貼りつけながらも、労わるように頬を撫であげた。 それを信じているのか、シスはすんすんと鼻をすすりながら手にすり寄ってくる。 普段の口喧しい態度からは見られない光景だ。 そんないじらしい仕草に、マオは下腹部に熱が溜まるのを感じる。そして腰を掴むと、何度も何度も中を擦りあげた。 逸物に絡みつきうねるシスの中は、マオを絶頂へと誘っていく。 ぐぽっぐぽっぐぽっ、グプッ、ぬぶ、ぬぶぶっ、ぐりゅんっ。 「んおっ、あっ、ああぁああっンッ、はァ、ン……び、びりびり、しびれっ、んあぁっ」 「あー……もう無理、イきそ」 限界が近くなったマオは、そう言いながら抽挿のテンポを速めていく。シスも激しい動きに合わせて足をピンと張り詰めると、浅い呼吸を繰り返した。 「あっあっ……んあっ、ひっ、アッ、あんっあんっあッ……〜〜〜〜ッッッ!!」 ついにシスが絶頂を覚えた瞬間、内壁がきゅうっと締まり、逸物を強い力で吸いあげる。 その食いつきに促されるように、マオも己の精を奥に向かってぶちまけた。 [ ←back|title|next→ ] >> index (C)siwasu 2012.03.21 |