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『七隊総員に告ぐ。ブレイカー(破壊者)襲来。直ちに戦闘態勢を取りなさい』
「また来やがったか」
「しつこいわね…」
突如スピーカーから流れた創立者の声に、燿はうんざりした面影。斎希は困ったような顔をした。リーダーである十六夜はうーん、と背伸びすると、自分の頬を叩き、気合いをいれて立ち上がる。
「出てきたものはしょーがない。みんな、準備は良い?」
「頑張ります!」
「双葉は、私が守ってあげる」
「相変わらずね、燿は」
「……全くだな」
「……(コクリ)」
十六夜が聞けば、双葉、燿、斎希、神流、捺波は頷く。
「よし、じゃあ刹那。転送頼んだ」
『分かりました。転送します』
今回もブレイカーを倒せば良い。この中にいる七隊誰もが思っていた。しかし、このあと、予想だにしなかった事が起こることは誰も知らない。
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