砂の軌跡

歩くよりも先に
地面の硬さを確かめ
砂を持ち出し

ありったけの力で
なるだけ遠くへ届くよう
ぶちまけ出した

泥の沼はそれでも柔らかく
土を蝕みひとつになり
僕らまでも求めている
僕だけを見つめている

踏み込んでもいい
退いてもいい
どちらにせよ出る道は同じ

何度も間違えて
汚れたとしても
越える力を測るには早すぎる


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