天秤
言葉と一緒に
罪を紡いでゆこう
誰かよその人に任せて
計量は続く
粛々と
責任の配分
決めた果てに償う
そんなこと僕や誰にも
約束はできない
したくない
うっかり漏れた嘘八百
その欠片に抉られる
秤が振り切れる音がした
聞き間違いなど有り得ない
汲み上げた意志も意識も
溢れたら止めどなく形を
変えて乾いてしまう
すれ違ったまま
出口はあっている筈で
戸惑いを訴える術は
もはやとうに無くし
次の罪を待つ
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