画布

おぞましい程の白が
汚れをうめ尽くして
僕が僕であることを消していく

正しさがもつ重みが
両手を振り解いて
暴れだしたのはいつから誰から

純白なんて
作れやしない
そうだろう?
くすみを超越した
絵の具で僕を描こう

花が咲く
弾けとぶように乱雑に
斑な汚れに名前が欲しいかい?

花が散る
実をつけた痛みを落として
白い世界を埋めるゴミになるまで

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