約束
目を逸らすままに
体の向きも変えた
あの人はどこかに
ぽつりと落ちた
約束の残骸に
瞼を閉じた
耳よりも深い
奥に届いた言葉は
どこと無く尖って
紡いだ人の
想いを捩曲げて
罵声を綴らせた
不揃いな日常を並べて
挙げてゆく宝物達を
霞ませるものが何かを
どうか探して
高い空
流れる風
巡り繰り返す時間の川
今つかみ損ねた誰かの指
こぼれた何かを見ないで
飛び去る先を見送って
高い空
流れる風
巡り繰り返す時間の川
今選び損ねたあなたの指
こぼれた何かを見ないで
落ちる断片を見送って
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