袋小路


赴くままに
前へ進んで
逃げる僕に
鳴るクラクション

ハザードランプに
染めあげられた
夕闇の縁
居場所はない

手を
体の両脇に
下ろしたままの
僕を
笑うかのように


名前を無くしたもの達よ
今どこでさ迷い歩いていますか
不規則な想いで擦れた心は
僕の胸より手より足よりも
冷たいのでしょうか

名前を無くしたもの達よ
いつどこで身ぐるみを捨てましたか
片寄った美しさと醜さは
僕に欠けて充たしたもの達を
埋められるでしょうか

名前を無くしたもの達よ
今どこでさ迷い歩いていますか
不規則な想いで擦れた心は
僕の胸より手より足よりも
冷たいのでしょうか



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