結び目




気づいたのはいつだろう
あなたの影を刷り込む度に
あなたが消えていく

穏やかだった夢さえ
目覚めた時のうすら寒さで
やるせなさで霞む

夢は所詮夢と
悟らずにいられたなら


どうして どうして 指を伸ばしたら
その手を掴んで引き込める?

消しても 消しても 溢れる想いで
あなたを作れたらいいのに


喧騒を吸い込む
目覚めた時の空気に

流れる 流れる 遠い思い出を
掠れるほどまで繰り返す

それでも それでも 諦めてるから
温もりを夢から消してよ

流れる 流れる 流れる思い出を
離せず 離せず 離せず  眠る夜

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