迷曲
水面を揺らめかせる
濡れた空の魚は
私のあがきも知らずに
餌を頬張った
増える波紋のように
心を吐き出すのは
鼓動を繰り返すごとに
見送ってしまう
いきづらくないかい
そんなありもしない問いかけが
魚の口から投げられた
そんな錯覚を欲しがるのはなぜ
どこまでもだれかと一緒にいたくて
手当たり次第に浮かぶ場所を
あちらこちらそちらと
無節操に歩く歩く
この想いに名前も付けてやれずに
1から10を出会いがしらに
ぶつける初めましてを
探してる朝と夕暮れ
[ 5/13 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
↓サーバー広告↓