迷曲



水面を揺らめかせる
濡れた空の魚は
私のあがきも知らずに
餌を頬張った

増える波紋のように
心を吐き出すのは
鼓動を繰り返すごとに
見送ってしまう

いきづらくないかい
そんなありもしない問いかけが
魚の口から投げられた
そんな錯覚を欲しがるのはなぜ



どこまでもだれかと一緒にいたくて
手当たり次第に浮かぶ場所を
あちらこちらそちらと
無節操に歩く歩く

この想いに名前も付けてやれずに
1から10を出会いがしらに
ぶつける初めましてを
探してる朝と夕暮れ


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