真珠が人の身体を形作ったらこうなるのだろうか。
彼は少女のような美しさで、その白く滑らかな肌を触れさせている。
しかしその下で、しなやかに波打つ柔らかい硬さが、確かな質量と熱を持っていた。
彼の肌、普段にない力強さ、ほのかな甘い匂い、熱っぽい息。
それら全部、全部に包まれて、包むと言うにはあまりにも切なく、抱きしめられて。
背中に回る腕が、そのまま肩を撫でた。同じように彼の背に回している腕が、跳ねた。
そして、真似するように、そっと肌をなぞった。ぴく、と滑らかな筋肉が動く。
耳にかかっていた吐息がふっと離れる。それ もほんのわずかな距離。
目が合った。若草色の瞳は、溶けだしそうに、揺れている。
まるで熱を感じるように。ああ、美味しそう。ふざけたことを考える。
「好きだよ」
掠れた息に混じった言葉は、まるで電流のように体の中から痺れさせた。
溶けてしまう。耳から、肌から、最奥まで。まだ、その一言だけなのに。
自分の呼吸が乱れていくのを、変に冷静な頭が自覚していた。
自由も利かず緩慢に震える唇を、彼がそっと塞いだ。
私も、という言葉は、出遅れてしまい彼の吐息と共に、飲み込んだのだ。





このあと滅茶苦茶セックスした


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