▼ 『I can't concentrate!』 ルクティア/林檎様相互リンク記念
やっぱり…
女に習うのは、男としてちょっと格好つかない気がするんだよな。
「嫌ですよ」
「…そこをなんとか!」
─────
「…いい、ルーク。これはね─」
「……う、うん……」
………なーんて。
ただのいいわけなのだけれど。
「ここは家庭教師に教わった?」
「え?…うーん、あんま憶えてねぇな〜…」
少しでも彼女が体を動かすと、サラサラで綺麗なマロンペーストの髪が腕に触れて、くすぐったさと共にシャンプーのいい匂いが漂ってくる。
─俺は今日から、音素学の勉強をはじめた。まず、音素がどういうものかということから。
全ては超振動をちゃんとコントロールできるようになるためだ。
教えてくれているのは、……ティア。
別に嫌な訳じゃない。─いや、むしろティアと一緒にいれて嬉しいんだけど。
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