捧げもの | ナノ

 『君と一緒に』 ルクティア/告白話/(090827)様リクエスト



日々募りゆく


この想いを。



――――…




君の歌に導かれて

始まりの地へ
戻ってきたあの日から



もう、4ヶ月が過ぎた。




あの日は、帰ってこれたら絶対に言うつもりだったんだ。


─だけど。




「ティアっ…」

「ルーク、どうしたの?」

「あのなっ、俺…」

「うん…」

「俺、…あの…」

「うん」

「えっと…あの、その…っ!」

「…ん」

「すっ…、す…す…」

「酢?」

「そっ、そう!最近すっぱいもんが好きで(何やってんだ俺…)」



いつもこんな感じで、誤魔化し方が嘘くさいまま、気付けば時間ばかりが過ぎていた。


ユリアシティでティアに会いに行くまではいいんだ。


だけど、その後はもう大変。



会った瞬間、ティアのことが好きなんだなって自覚させられて。

でも、その想いはなかなか口に出せなくて、好、までは言えても後が続かないんだ。




(ティアは 俺のこと 好きなのだろうか)



そう思うと、不安で仕方がなかった。



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