夏影
江ノ島電鉄、鎌倉高校前駅。

7月下旬。真夏を迎えるこの時節は、県内外からやってくるレジャー客で、湘南はもみくちゃになる。
しかし、今日に限っては、話が違うようだ。
江ノ電もずいぶん空いているうえ、この駅で降りる客にいたっては、ジュンジひとりであった。

使い古したビーチサンダルが、古い駅舎のアスファルトをぺたりと撫でた。一生縁のなさそうな病院の広告看板や、きいたこともない和菓子の店の看板を、いい加減にながめて。

のろのろと走り去った江ノ電。
無邪気に煌めいている相模湾を、ジュンジは、無味乾燥な表情で、ぐるりと見渡してみる。
ワンマン列車の駅員にわたしそびれた、ぼろぼろの切符を、短パンのポケットにつっこんだあと、おなじ場所からセッタをひっぱりだした。

鎌倉方面 藤沢方面

そんな立て看板が視界をかすめる。


こんなモン見なくてもわかんだろ・・・・・


鼻の頭にかいた汗でずりおちる安っぽいサングラスをおしあげながら、ジュンジは心の中で悪態をつく。
ソフトケースから、たばこを歯で引っ張りだして、てなれた調子で火をともした。
たばこをくわえながら、入り口とは反対側の階段をおりて、タイミング良く赤になった横断歩道をわたった。
簡素な階段を降りれば、そこは、一面の砂浜と、果てしなくひろがる相模湾。
海水浴を禁止してあるエリアだから、ここは静かだ。
砂浜にぱらぱらと点在するのは、海辺の高校の生徒たち。夏休みというのになぜだか制服を着ている。
沖合には、波を待つサーファーたち。

海縁に近づくのは避けておいて。

だだっぴろい砂浜。乾いた砂のうえにどさりとすわりこんで、ジュンジは煙を一気に吐き出した。


夏休みが、長すぎる。


まさか己が、そういった不満を抱く人間に成ったとは。

中学の頃は夏休みをむかえることを心待ちにしていた。あの七月のせいせいした日々。うまがあう友と、オンナにケンカにバイクに遊びに、さんざん暴れまくったころ。ほんの一年前の話であるのに、なぜだかずいぶん昔に思える。

それが、このざまだ。
ランコーに入学した直後は、シンプルに、全員殺してしまおうと思っていた。
それが、今。
この長い夏休みが、早く終わってしまえばよいのにと願ってしまうほど、今は、ひどく、ランコーでの毎日が楽しいのだ。命を懸けられる友と、命を懸けられるチームに出会えたからだ。

中学生のころのジュンジは、もちろんまじめに勉強などせず、気づけば学区内に合格圏内の高校などなくて、悪名高い横浜の私立へゆくことになった。
実家からもなかば勘当され、そんな己をひろってくれたのが、豪気な性分の祖父とどがつくほどのマイペースな性格の祖母。今は、磯子の祖父祖母宅に下宿して、石川町駅へ通学している。

ふつうの学生ならば、夏休みをむかえると、ジーチャンバーチャン家へ行ったりするのであろう。ミツオはそうらしく、夏はなぜだか千葉県は銚子市でのんびり過ごしているらしい。実家が金持ちのタカノリも、なんとか沢だとかの別荘に行ってしまった。

ジュンジは逆なのだ。

山手のあの自動車工場に、夏休みにもかわらずたむろしているだろう仲間たちのことを思い浮かべる。彼らは、夏休みでも相変わらず横浜で過ごしているようだ。

ジュンジは、世話になっている祖父や祖母に、食費がめんどうだとかなんだとかで、夏の間は藤沢の実家に返された。ジュンジを反面教師として勉強に励む妹や、両親に、真っ昼間からゴロゴロするな、バイトでもさがしてこいと、家から追い出されてしまったのだ。

当然、単車もまだ持っていなくて。父親のカブ、母親の原付に勝手に乗ろうとすると、乗ったらころすと脅された。

妹の自転車に勝手に乗ろうとすると、おもいきりパンチされた。しかたがないので、ぶらぶらと江の島あたりを歩き回っていると、鵠沼の中学時代、同じクラスであった、顔と名前を中途半端におぼえている者たちとばったり出会い、江の島周辺でナンパをくりかえしてきたところだ。
そして10連敗。顔見知りと別れ、途方に暮れてちょうどやってきた江ノ電に乗り込み、気ままに降りたのは、鎌倉高校前駅。


つまんねーの……


間延びした悪態を思い浮かべながら、かなしくうなだれてたそがれるジュンジ。べたついた潮風で、いつしか、セットした髪形にも潮がふりかかり、くずれかけている。
そのとき、やすっぽいTシャツをまとったジュンジの背中に、ぽよんとなにかがぶつかった。
痛み一つないものだから、即座に反応することはできなかった。

てんてんところがったのは、間抜けなカラーリングのビーチボール。

因縁をつけることもめんどうくさく、ジュンジは力なく振り返る。

「ご、ごめんなさい!!」

そこには、すらっとした体格の、知らない女子高生。改造もほどこさず、ジュンジをそそるようなスカート丈でもない、地味な制服姿だ。

「・・・・・・」

そう思ったけれど。
なぜだか、そのすんなりした肢体の女子高生。こんなにベタつく潮風にさらっと流れていく、上品な焦げ茶色の長い髪。すっきりとした目元。化粧っけもないのに妙にさっぱりした肌由来のものか、さらりとあかぬけた雰囲気に、ジュンジはひっかかるものがある。

ずるりとさがってくるサングラスをとりはらって、ふつうの女子であればおびえて逃げてしまうような、現に江ノ島でナンパした女子はみな怖がって逃げたのであるが、ジュンジは眉間にしわをよせて、不思議そうな表情で砂浜に立ち尽くしているスタイルのいい女子を、ぶしつけに観察した。

そして、あろうことか、そのあかぬけた高校生は、かわいらしい声でジュンジのことを呼んだのだ。

「ジュンジくん?」

さっぱりとした夏服。改造ひとつないさわやかな制服は、今のジュンジに、あまりにもまぶしい。どこの制服だか、知りもしないけれど。

こんなにあか抜けた、優等生っぽい女子高生。ジュンジの知り合いにいただろうか。ましてや、己のことをファーストネームで呼ぶオンナ。

ふと、鵠沼時代の記憶がよみがえる。

もうすこし、ぽっちゃりとしていて、髪の毛の量も多くて、どこかどんくさくて、おとなしそうな見た目のわりに、意外にはきはきしていて、会話していてすごくラクで、時々、イライラさせられた子。分厚い前髪の下のすっきりとした目元、浅黒い肌のせいでぼんやりとごまかされていた表情の、さわやかさ。
中学時代を思い出す

「ジュンジくん、だよね?」

そして、すこし自信のない声。そうだ、この子は。

「あすか?」
「そうそう、久しぶりだね!!」

色もすっかり白くなり、身長は伸びていないだろうけれど、すっきりとやせたぶん、すらりとして見える。フェイスラインもすっきりとして、口元には色付きリップもぬられていて。
ジュンジのまわりには、美人ではあるものの、多少メイクが濃い女子高生ばかり。
カタギの女子高生の清潔な雰囲気を間近で味わうことに、ジュンジは慣れていない。

「どこのガッコ?」
「ここだよ」

あすかは、背後の駅をゆびさした。高校の名前を冠されている駅。バカなジュンジには、よりつくこともできない高校だ。

「んで制服よ?」
「部活だからだよ、吹奏楽部」
ぜんぜん強くないから、練習もゆるいんだけどね

あれ、部活の友達。
あすかはビーチボールをおもいきりなげた。

「さきかえってて!!」
またね!

友人をさきにかえらせて、あすかはぶんぶんと手を振った。

おとなしそうな見た目だが、鵠沼南小学校からの友人のジュンジとあすかは、はじめから気安く語り合えた。
乾いた砂浜。ジュンジのとなりにあすかは遠慮なくすわった。面倒くさい挨拶や、卒業しておよそ半年という時間を縮めるかたくるしい近況報告など一切ないのに、あのころの続きのように、会話がはじまる。

「鵠沼南台の連中見かけっか?」
「見かけるよ?そこらへんにいるよ。透くんはモテてて、奈良原くんもいろんなバイトしてるみたいだよ」
「……アイツは?那智」
「那智くん?いるよ、元気だよ。すごい変なスーツ着てて、まーまーかわいい色のバイクにのってる。夕方よくみるよ」

おとなしそうな見た目に反して、こうして、意外に言いたいことを言う女であったこともおぼえている。

「オレ、会ってねーんだわ」
「家、いけばいいのに。けっこー近いでしょ」
「……そのうち、てきとーにしてりゃ、会える日がくるかもしんねーからよ」
「へえ!ジュンジくんらしい!」

そばにころがっていた空き缶にたばこのすいがらをおしこんだあと、ジュンジはどうも、そばにすわった懐かしいあすかに遠慮して、2本目に手が着けられない。

「アイツとバカばっかやってたからよー」
「このまえ、中間テストの帰りにね、昼間でしょ、ばったり会ってね、なにしてるの?ホスト?って聞いたら、どっかいっちゃった」

あのブサイクがホストか。
よくもまあそんな想像ができるものだと、ジュンジはげんなりとあきれ果てる。それにしても、相変わらず、温厚そうな見た目に反して、思ったことをハキハキと話すヤツだ。

「また会ったから、ねえホスト?ってきいたら、ちげーよって言って、またどっか行った」
「・・・・・・あいつもよくキレねえな……」
「みんな、むずかしーとこあったけど、おもしろい子だよね」

夏服のスカートのまま、砂浜にじかにすわっている。そして、砂を無意味にいじりながら、あすかは、ぽつりとジュンジにたずねてみる。

「ジュンジくんは、元気?」
「おー、楽しくやってんよ?」

そのジュンジの素直な言葉。あのころのジュンジは、愛想もへらへらとよかったけれど、どこか刹那的で、剣呑なところもあった。慎重な性格で、実は頭がまわることも、あすかは知っていた。ずっとそばにいた友としばらくのあいだ離れるとなると、その危うさや物騒な覚束なさをすくってくれるような友達にまた出会えるのか。あすかのそんな心配は、無用であったことが、今の言葉で、すぐにわかったのだ。
まだ免許がとれていないことや、乗りたいバイクのこと。ジュンジを通してしかバイクのことはわからないけれど、あすかは、変わらないその声と言葉に、しばし耳をかたむけた。

きょうはめずらしく静かな海。気の置けない距離にジュンジとよりそったまま、閑散とした海にむかって、あすかはつぶやく

「夏の湘南は、ひどいよね」
「江ノ島の花火とかひでーよな」
「でも、ちょっといきたいな」
「あぶねーとこいくなよ?」
「いかないよ。怖いもん」
「夜の江ノ島なんかろくでもねーぞ」
「じゃ、ジュンジくんに守ってもらう」
「お、おーよ、やってやるよ」

どこまで本気なのかわからない軽妙な会話。
あのころもそうだった。
それがときに、あすかにからかわれているように思えて。どこかどんくさい女の子のくせに、生意気で。ジュンジは、あすかを不用意に傷つけて、悲しそうな顔をさせてしまうことがあったのも、事実だ。あかぬけたあすかは、そんな過去を、今、おくびにもださない。

「ねえ、そこまで行こうよ」

渚をゆびさしたあすかが、ジュンジのことを促すと、ジュンジはそそくさとサングラスをかけなおして、そっぽを向いた。

「そーか、泳げなかったね」
「ばかにしねーのかよ」
「なんで?だれだって嫌いなこととか苦手なこととか、あんじゃん。わたしだってこのまえ数学で0点とったよ」
「は?おめーが?」
「三角関数わかんないんだもん。で、もう一回先生に最初からおしえてもらって追試うけたら85点だったからさ、なめてんのかって言われた」

べたつく潮風に、変わらないあすかの、とりとめもない会話。
砂浜にぺたりとすわりこんでいる安物の短パンの底が、どうにもむずむずしてしまう。

「海、近くにいこうよ」

そろそろ夕暮れ。ふたりの背中を、江ノ電がのんびりとおりすぎた。

「おめーよ、ほんの10センチでよ、おぼれちまうこともあんだぞ」
「ジュンジくんは昔から慎重だよね。大丈夫、凪いでるから。いこ?」
「なぐってなんだよ」
「しずかってこと。わたしが守ってあげるから大丈夫」
「・・・・・・」

意味もなくサングラスをはずし、ポケットにしまいこんだジュンジの逞しい手首を、あすかがふいにつかんだ。そのまま、力任せにジュンジを立ち上がらせる。

「ビ、ビビんだろ!」
「ジュンジくん、男っぽくなったね!」

気まぐれにジュンジの手首を解放して、あすかはうすっぺらい鞄を提げたまま、渚へと歩き始めた。
あすかに聞こえないような、情けない舌打ちを一発うったあと、ジュンジも、そのほっそりとした背中について歩く。

オンナに引っ張られるなど。
そんなマッチョな思想がむくむくと大きくなり、ビーチサンダルが大股で砂浜をふみしめて、ジュンジはあすかを抜いて歩く。

波打ち際で、あすかがハイソックスを勢いよくぬぐと、あすかの真っ白の足がジュンジの目にとびこんだ。
動悸をおさえて、ジュンジはうそぶいてみせる。

「おまえ、やせたよな・・・・・・」
「5キロくらいやせたね。中3のとき、ジュンジくんに、みんなの前で、こいつ足太いし毛深いんだぜーー!っていわれたことおぼえてるよ」

すっかりすっきりと潮風にゆれている、あすかのヘアスタイル。
あのころは、厚い前髪が額を覆っていて、長く量の多い髪の毛をおさげにして、時々それを引っ張って遊んでいた
おとなしそうに見えて、意外に利発で、頭がいい子だから、小気味いい会話ができてあすかは、愉快な女友達だった。そのはずなのに、分厚い前髪からのぞく黒々とした大きな瞳が時折自信なくかげることが、ジュンジをあおって。
今、あすかがつぶやいたように、体型や容姿のことをからかってしまうことも、幾度かあったのだ。
無類のモテぶりだった透に、女子に対してあれはいけない謝ってこいと忠告されたものの、結局謝ることはできなかった。
おもえば、あすかと仲良くはなせたのは、あれが最後ではなかったか。あれは、卒業間際、冬のことだった。

「・・・・・・」
「言った方は覚えてなくても、傷つけられたほうは覚えてたりするよね」
「・・・・・・わ」
「あやまんなくていいよ!ホントのことだし。わたしもこんなセーカクだから、知らず知らずにジュンジくんにメーワクかけてると思うしね」

大げさな音をたてて深いため息をつくジュンジに、ぬるい海水に足首をひたしながら、あすかが小首をかしげた。

「オレもろくなツラしてねーくせになあ……」
何様だっつんだよ、なあ。

あのころの自分がばかばかしくて。
ビーチサンダルを慎重に海水にひたし、やっぱりそこからジュンジは這いだした。

「ジュンジくんはかっこいいでしょ!女子にも困ってなかったよねー?」

あすかに話したことなど、ほんの一部をのぞいて、ほとんどが大嘘だ。
いつも近くにいた、嘘なんかつかない、賢くて、不器用だったあすか。
ただ、あすかが、うらやましかっただけなのだ。

ジュンジは、くだらないデザインのビーチサンダルごと、もう一度、おそるおそる、足をひたした。

「夏休みってバイトとかすんの?」
「アテはねーけどよぉ……、ま、やるだろーな」
パーツ代もためとかねーとよ!

前向きに語り始めたジュンジにあすかは安堵して、思っていたことを切り出してみる。

「そっかー、わたしもときどき部活あるけど・・・・・・、電話してもいい?」
「は?」
「ときどき遊ぼうよ」
「ふたりでかよ」
「だめかな」
「かまわねーよどーせひまだしよ」

あすかの裸足のつまさきが、ぬるい海水を蹴とばすと、ジュンジの短パンのすそをささやかに濡らした。ごめん!と手をあわせてちゃっかり笑うあすかを、軽くにらんでみると、あすかはジュンジの奇怪な顔を、声をあげて、ころころと笑った。

「あ、てか、彼女いた?」
「い、いねーよ!いねーから江ノ島でよ」
「江ノ島?」
「い、いや、なんでもねーよ」

ジュンジがビーチサンダルごと海水をけとばすと、あすかの裸足のつまさきよりもずいぶんおおげさに海水がとびあがり、あすかのことを勢いよくぬらした。ジュンジが、ばつのわるい表情であやまろうとすると、帰ったら洗濯するから!と、あすかがさっぱりと笑い飛ばした。

「いないなら、わたしと遊んでくれる?」
「おー、暇だったらな」
「暇そうじゃん」
「おめーあベンキョーしろよ、また0点とんぞ」
「ジュンジくんに勉強しろっていわれるって・・・・・・。でもそーだよね、数学教えてよ、ジュンジくん数学できたじゃん」
「ああ?ほかが0点ならよ、数学が10点くれーっつー話だぞ」

あすかの、無駄なものひとつない、すらりとした真っ白な足。否が応でも目にとびこむそれを、ジュンジがちらちらと見やっていると、あすかが、澄んだ声で語り始めた。

「もしも、わたしが、あのころのまんまだったら、遊んでくれてた?」
「おまえは、昔から、いいやつだよ」
「ほんと?」
「ツラぁよ、ちっと変わったけどよ・・・・・・いいとこは、何もかわんねーよ?」
「足がねー、これ以上ほそくなんないんだよね」
「それくれーでじゅーぶんだろ」
「でもさ、モデルみたいに細い子いるじゃん」

だらだらと長くなる予感がするオンナのネガティブな愚痴に付き合うのは、まだまだ、ジュンジはめんどうくさいのだ。あすかのぼやきを聞こえていないふりをして、ジュンジはセッタを引っ張り出して、安物のライターで火をつけた。ジュンジの喫煙をとがめずに、あすかは、ジュンジに約束をとりつけるように、もう一度澄んだ声でたずねてみる。

「夏、あそぼうね?」
「しょーがねーなー、めんどーみてやんよ」
「花火大会とかあるよ」
「オンナは花火が好きだよな……」
「石上の夏祭りとか」

つま先で遊ぶ水の音がきこえる。あすかが力任せに海水をけりあげると、今度こそジュンジは海水を派手に浴びた。
てっめー!と、ムキになってくってかかるジュンジにごめんごめんと謝るあすかの、さっぱりとした笑顔。
あすかのさっぱりした笑顔を、この夏、何度、そばで見られるだろうか。
おぼえているかぎりの夏の湘南のイベントを、ジュンジは、頭の中で反芻しはじめる。
そして手始めにジュンジは、七里ガ浜駅を降りてすぐ。海辺に建っているリーズナブルなファーストフード店の名前を、あすかに切り出したのだった。
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