傍らで彩るシャリファアスマ



お話後。


街頭スキャナをハッキングして、顔を割って、そこから元カレのことを住所や生年月日をはじめ分かる範囲で調べたグソンさん。

「ダンナ、男の調べがつきましたよ」
「ああ、早かったね」

本を閉じてグソンさんに向き直る槙島さん。

「で、どうします?端末にデータを送りましょうか?」
「いや、いい」
「やっぱり紙の方がいいですか?だったら一旦戻ってプリントアウトしてきますけど…」
「それも面倒だからいいよ」
「…だったら、どうしましょう」
「少し読み上げてくれないか、記憶に残ればそれでいいよ」
「あぁ…はい、分かりました」

槙島さんは読んだ本の内容に限らず、一度聞いたことも事細かに覚えていそうなイメージ。

実際街頭スキャナをハッキングとか可能なのか分からないけれど。
天才ハッカーだからきっとできるだろうということで。


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