槙島さんと節分



(おふざけ)


「今回も旧時代の行事を楽しもうか」ということで。
グソンさんが鬼のフルフェイスホロで登場。(槙島さんの指示)


「ぎゃー、あはは!無駄にリアルで超怖い!グソンさんサイズだから大きいし!」
「ヒロイン、さあ、鬼に豆をぶつけるといいよ」
「えっと…鬼は外?だっけ?…本当にグソンさんにぶつけていいの?」
「構いませんよ、どうぞ、ヒロインさん」
「ふふふ、この鬼さん顔すっごい怖いのに優しい」

で、そっと豆をまくヒロイン。
ヒロインと鬼グソンさんでにこにこしながらあったかーい空気。
でもそこで槙島さんが「生ぬるいな…」と呟いて。
本気でスタイリッシュ豆まき。

「ちょ…急に痛い…!これ地味に痛いですって、ダンナ」
「鬼退治だからね、当たり前だろう」
「聖護くん、グソン鬼さんかわいそうだよ」
「だがヒロイン、節分とはこういうものなんだよ」
「くすくす、本当に?」
「ヒロインさん…!必ずしもダンナの言ってることが正しいとは限りませんよ…!(小声)」
「うん?そこの鬼、何か言ったかな?」

グソンさんとヒロインが楽しそうだったのがちょっと気に入らない槙島さん。


次は豆を食べる。
豆を配ろうとするヒロイン。

「歳の数より一つ多く食べることが習慣だったようだよ」
「そうなんだ、…あ、でも私グソンさんの歳、知らないから…勘で…、」
「いくつでもいいですよ」
「はい、グソンさん!」

それで35個くらいの豆を渡すヒロイン。
若く見られたことが素でちょっと嬉しいグソンさんとかだったらかわいい。

「ヒロインさん…!あなたは本当にいい子ですね…」
「え、ふふ、ありがとう、?」
「…ヒロイン、チェ・グソンにはそれでは足りないよ」

ここでも少し気に入らない槙島さん。


それから恵方巻き。
恵方と願いを掛けながら無言で食べる説明を受けるヒロイン。
素直に恵方を向きながら喋らずに食べようとする。
でもわざとそっちの方角でヒロインの隣に座って、綺麗に微笑んだ槙島さんが「ヒロイン、おいしいかい?」って。
するとヒロインもつられて「うん!おいしいよー聖護くん」って言っちゃう。

「そう、なら良かった」
「…あ!!でもしゃべっちゃった…!」
「フ、運が逃げてしまったかな」
「あぁ…逃げちゃってたらどうしよう…」
「だがヒロイン、大丈夫だよ」
「うん…?」
「だって君は僕がいれば幸せだろう?」
「聖護くん…!うん、聖護くん!その通りです」
「だからさ、僕を見てれば大丈夫だよ」

というバカップル。
やれやれって思いながら見守るグソンさん。


prev | next

contents
×