ファントムハイヴ家 7 / 10
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昼過ぎ、ファントムファイヴの屋敷の前に一台馬車が到着した。




「ん?


来たか」



屋敷の玄関前の階段に座ってシエルは本を読んでいた。本を閉じ、立ち上がろうとした時馬車のドアが開かれた。


「ボナセーラ!シエル」



「久しぶりだな。クラウス」




「お?少し背が延びたか?」




「む…残念ながら変わっていない」



久々の会話の途中、屋敷の玄関が開いた。



「「いらっしゃいませ


クラウス様」」

そこにはファントムハイヴ家の使用人が揃って並んでいた。


「おうとも。

少し使用人が変わったな?




あとナマエもいるじゃないか」


クラウスはフィニに自身の帽子を被せながら言った。


話に出されたナマエは一歩前へ出て会釈をした。

「ご無沙汰しておりました、クラウス様。



只今、女王陛下の命によりファントムハイヴ伯爵のお手伝いをしています」




「ははっ



君はいつみても真面目だなぁ


それなら、今日は君のデザートが食べれるのかな?」



「ええ。僭越ながら私が作らせていただきます。



では早速夕食を始めましょう。



どうぞ中庭へ」




そうして一行は中庭へと進んで行くのであった。



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■■さいととっぷ


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