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横になった雲雀は片肘ついて重箱を見ていた。


「ねぇ……その玉子焼き、頂戴」


「煤I
うぐっ!


………すいませんもう一度お願いします。」

突然言われた事に驚いた名前は食べていただんごを喉に詰まらせた。



「ムッ………だからその玉子焼き食べさせてよ」


「ええーと、ハイ分かりました。

玉子焼きですね、はい」

「あーんして食べさせてよ」


「はぁ!?何言ってるんですか!」


「それが病人に対する態度?

ちゃんと看病してよね」

「(はぁ…やらないと後が面倒か、、)

分かりましたよやりますよ!

はい、あーん」


名前は重箱からひと切れ玉子焼きを取り、雲雀の口に近付けた。

「ん…………


ふぅん、おいしいね」



「ねぇねぇお兄さん、きびだんごも食べる?」

雲雀が玉子焼きを飲み込んだのを見て今まで黙っていたシロが聞いた。

「ちょっ、シロ……」

突然喋った犬に雲雀は目を見開いた。

「へぇ………この犬しゃべるんだ。

やけに器用だとは思っていたけどまさか喋るとはね。

きびだんごも名前の手作り?」


「(シロー!何んで喋っちゃったんだ!)

いえ、きびだんごは知り合いが作りました
(これ以上言えない、口が裂けてでも昔話の桃太郎とか言えない!)」


「へぇーおいしいね。



じゃあ明日は和風ハンバーグ作って応接室に持ってきてね。


それと変な関西弁、最低でも僕の前ではなくすこと。

最後にキミ、明日から風紀委員ね。
ますます気に入った。



じゃあ、また明日」


「行ったね……」


「ふぅ……疲れた〜


って何か最後に物騒なこと言い残して行きやがった……」


名前は緊張がほどけて、足を延ばした。



「ふぅ〜シロも今日1日ありがとね、

花見楽しかったよ〜



鬼灯さんにもありがとうございましたって伝えといて!」


「俺も楽しかったよ!あのお兄さん、頭撫でてくれたし!」






☆★☆

はぁ………明日からどうなるんだろ。
もう関西弁やめよ。
いつか絶対ボロが出る……

てか名前で呼ばれてる!?




はっ!家帰ったらヴァリアーがいるんだった!?


地獄に帰りたい………






 

mokuji



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