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16000hit祝 キリ番を踏まれたみゅう様へ いただいたテーマ:看病 「.........38.7℃…風邪だな」 「……んっ」 今朝起きてみるとなんとなく体がだるくてただの疲労が少し溜まっていたのだろうと思い、いつものように準備をして寮のロビーに下りてきた。 そこまでは何とも問題は無かったのに私を一目見て表情を変えた私の最愛は急に私を抱えて私部屋まで連れてきた。 「……風邪なんてね……ヴァンパイアなのに」 「確かにヴァンパイアは病気などしないがな。俺の見ていないところで無理でもしていたか?」 自分が高熱を出しているなんて俄に信じられなかったが、ルキの手が私のおでこに当てられたときの彼の手の冷たさにとても気持ち良いものを感じてようやく風邪なんだと自覚した。 最近無茶したかな…? 「貧血ならまだしも風邪をひくとは……俺の注意が足りなかったか」 ん…?貧血ならまだしもって何? 貧血おこす程吸うことはアリってことなの? んー頭が回らない...自覚した時に急に体がだるくなった…… 「とにかく、風邪をひいたなら汗をかいてしっかりと栄養を採ることだな。 前者は後にして…名前、何か食べれるか?」 「ぅん……?今はいいや………ねる」 「そうか。だが寝る前に制服を着替え、、、」 「すぅー」 「……もう寝たのか。明らかに逆巻の長男の影響だろうな。……仕方ない」 ______________ 空腹に目が覚めた頃、日の出の時刻となっていた。 「今日の授業、出席できなかったな」 独り言を呟き、ルキはいないかと部屋を見回してみると制服が吊ってあるのが見えた。 ……あれ?脱いだっけ? 、、、そう言えば制服がどうとか言ってた気がするけどまぁいいや。 それより今の問題は空腹だ。 「ルーキー...お腹すいたぁー ねぇー?いないのー?」 少し声を上げて呼んでみるが反応がない。どこか離れた所にいるのだろう。 「ぅー寂しいな。病床についている時の心細い気持ちってこんな感じなのかなー ルキーお腹すいたよー」 1人ベッドでしょぼんとしていると部屋のドアが開かれた。 「目が覚めたか名前。……まだ熱は高いみたいだな。スープを作ったのだが食べれるか?」 部屋に入ってきた彼の手にはおいしそうな匂いを漂わせているスープがあった。 コンソメかな…?美味しそう。 でも今は別にもっと欲しいものがある。 「飲むっ!早くっ来て来て!」 妙にテンションが高い私にルキは少し驚いているみたいだったがスープを手に持ってベッドの脇まで来てくれた。 「……?少々熱いから気をつけろ」 「ん!」 スプーンに掬ったスープを食べやすいように冷ましてくれている。俗に言う、'あーん'のフラグ。 でも熱で浮かされている私はスープのことなど目もくれずにスプーンを持っている彼の手を掴み、強引に私の方にルキを近寄せてそのまま首に噛みついた。 「っ……名前!」 「〜♪んっ、ぅ……はぁ、んんっ」 今1番欲しかったのは彼の甘い血。 無理な体勢で噛みついたが流石はルキ、スープは零していない。 「んっー、はぁ、おいしい……んんっ、」 ルキの甘く冷たい血を夢中になって吸っていた。 「んっ……はぁ、待て名前。これ以上吸われるとっ!」 いつも以上に吸っていると辛くなってきたのか、牽制をしてきた。……むぅ 流石に飲み過ぎたという自覚はあったので最後に噛み跡を舐めて彼の首から顔を離した。 「名前っ!」 先程まで私に血を貪られていた私の最愛は額に青筋をいくつか浮かべている。 「ふふっ……今度は私が看病するよっ その時は私の血をあげるからっ☆」 「くっ...」 いつもより大胆なのは熱の所為だと心の中で言い訳をして顔色の悪い彼の顔を覗き込んだ。 ……流石に飲み過ぎたかも; 口の中に今もなお残っている彼の味の余韻とほんの少しの反省を胸を抱きながら病人と看病人の立場を入れ替えたのだった。 キリ番を踏んでいただいたみゅう様、リクエストありがとうございました! どうぞお持ち帰りください! 1000桁ごとにキリ番を行っているので踏まれたかたはフォームメールにてP.Nとシチュエーションを送ってください! mokuji |
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