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「睦月名前です。イギリスの姉妹校から転校してきました。人並みに日本語は話せるのでどうぞよろしく」

7月下旬。1学期期末テストの4日前に1人の転校生が嶺帝学院に迎えられた。


「と、いうわけだ。そしてみんなも知ってる通り4日後からはテストが始まる。誰か睦月にテスト範囲を教えてやれ。

……そうだな、逆巻頼んだ」


転校生を迎い入れたクラスの担任は転校生を早くクラスに馴染ませるためにも生徒を指名した。

そんな考えに巻き込まれた彼は溜め息した後、立ち上がった。



「……わかりました。睦月さん、私は逆巻レイジと言います。本日の授業の後、一通り範囲を伝えたいと思いますので時間はよろしいですか?」


「ありがとうございます!では放課後よろしくお願いしますね」


「睦月の席はそこの空席だ」

教師は窓側の1番後ろの空席を指差した。


「ではHRはこのあたりにして早速授業始めるぞー」



そうして本日の1時間目が始まった



__________


授業が終わり、休憩時間に入ると今まで静かだった教室が騒がしくなると名前の席の1つ前の男子生徒が後ろに振りかえった



「はじめまして睦月ちゃん♪俺、無神コウって言うんだ!よろしくねっ!」


授業道具を片付けていた名前は一旦作業を中止し、こちらを振り返っている彼に顔を向けた


「はじめまして、無神さん。兄から話を聞いたことがあります。アイドルの仕事をされてるんですよね。テレビで見たことあります!こちらこそよろしくお願いします」



「うんうんよろしくねっ!アイドルの仕事も知ってるんだ〜
帰国したばっかりなのに知っていてくれて嬉しい!気軽にコウくんって呼んでね♪


……にしてもレイジ君に教えてもらうなんてね〜 ふふふっ がんばってね!」

彼は意味深に応援をした後、ウインクをされてしまった。


「? ええ、応援ありがとうございます。ではコウくんと呼びますね」

「レイジ君、厳しいと思うけどここのクラスじゃ成績トップだから。じゃあね!」


話が終わったと同時に次の授業のチャイムがなった。





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