「あ、三輪っちー」
「その呼び名止めろ」
「じゃー秀次?」
「まだそっちのがマシだ」
「やまだ、りょーっかい」
「で、なんのようだ」
「忍田本部長から、銃手の合同訓練という名の新人訓練の機会を設けてくれないかって。聞いた?」
「ああ、それなら聞いている」
「A級の銃手があたし以外ほぼ今手が空いてないから、秀次が銃使ってるしってことで今回の案件の代表に私と一緒に抜擢されましたおめでとうございます」
「まったくめでたくない。木虎でも良かっただろう」
「ですよねー、広報で忙しいそうです」
「チッ」
「サラリーマンはつらいのですーで、どうしよっか?」
「……同じ銃手とはいっても、拳銃と突撃銃では全くの別物だ」
「そういうことー」
「更に言うなら、同じ拳銃とはいえお前と俺の戦い方も全く別物だ」
「ほんとそれなぁ」
「訓練の意味があるのか……?」
「……さぁ……?」
「まぁスナイパーの訓練所のすみっこ借りて、的当てくらいなら出来るんじゃない」
「ああ、じゃぁ東さんにその辺の話を通しておく」
「りょーっかい。じゃーみんなに連絡しとくねー」
「ああ、頼む」
11(三輪さん)
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