翔ちゃん中編 | ナノ












仕事が終わって家についた。



思ったよりも残業長引いちゃったなぁ…
と思いながら、冷蔵庫に入っていたビールを取る

プシュっとあけて、ゴクゴク数回喉をならし飲んでいると、
携帯の着信音が鳴った。

メールかな?

なんて携帯を開くと知らないアドレス。


ファイルを開くとそこには
今日会った少年からのメッセージだった。




<お疲れ!翔だぜ!今収録終わった!>




ああ、翔っぽい文面


なんて少しわらいながら
翔のメアドを登録して
すぐに返信。



<お疲れ様〜私も今家に着いたところだよ(^^)>



そう送るとすぐに返信が返ってきた。




<こんな時間までやってんのかよ!?>




早い返信にお前は女子高生か!!
なんて思いながら、懐かしい気持ちに浸って返信をする。



<今日は仕事が多かったんだよねー(´Д` )明日は休みだからゆっくりできる!>


<明日休みなの?俺も休み\(^o^)/>


<翔も休みなんだ?やったねぇー(^^)>


<じゃあ、久しぶりに会ったんだし、
明日どっかいかねぇ…?>






そんな返信に少し戸惑う。




アイドルとこんなおばはんが
歩いていいのか!?
たとえ知り合いだとしても
一緒にいていいのか!?




だのなんだのうんぬんかんぬん…



悩んだ末に、



<いいよ\(^o^)/>




彼は可愛い可愛い弟みたいなもんなんです、と言い聞かせる私は
きっとだめな大人なのです。




大人の葛藤
私もほら、
女の子だし!










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