「翔、アイドルになりたかったんだ」 「いや、日向先生に憧れてだなぁ、その…。」 翔の提案で、近くの喫茶店に来ているなう。 久しぶりに再会した翔は、 ちょっぴり大人っぽくなっていた。 あれ、私より少しだけ… 「翔身長伸びた?」 「え!マジで?」 「いや私が聞いてるんだけどっ!…でも私より大きくなったね。」 「あったりまえだろ!」 久しぶりに会ったっていうのに、 中身は全然変わらない。 子供の時のまんまだ。 「ほんと、大きくなったね。」 「あの頃とは、ちげぇよ。」 俺だって立派なアイドルになったんだぜ って、変わらない無邪気な笑顔で話す翔 どうやら、ついこの間、 早乙女学園を卒業したらしい。 「へぇ、立派だこと…」 「あとな、心臓。治ったんだ。学園長の計らいで、治して貰った。」 「えっ…」 「だから今なら名いっぱい遊べるぜ!今更だけどなっ」 「うそ、治ったの?!」 「ああ!」 「よかったね翔ーっ!!」 「わ!愁!///」 思わず翔に抱きつく。 やっぱり小さい時とは違くて、 抱きしめた時の感覚も、 並んで立ったときの目線も、 立派に育っているんだな、って安心した。 目線の違い 立派になったね、少年
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