だいすきなのは

微裏注意








「っ、く...は、あぁっ...や、」

「ん...はっ、愁っ...」



レンは時折辛そうに、
俺の名前をよぶ。

そしてまた、
俺を犯す。



いつからだろう、
俺たちが身体を重ねる様になったのは。


「好きだよ、好きだよ、愁っ...」



いつものレンは、
余裕かまして、
俺を突いてくるのに、
今日は激しく、余裕のない...




理由は分かってた。



俺が、真斗を抱いたから。




俺が真斗を、好きになってしまったから。




俺とレンは付き合って
いたわけじゃない。

身体だけの、関係だった。


それでも気づいていた。

レンが俺を好きだってこと。


だから逃げた。
真斗を好きになって、
キスして、抱きしめて、セックスして。

レンから、俺は逃げた。



逃げ道のつもりが、
真斗に対して、本気になってしまったんだ。



レンはそれがいやだった。




だからだとわかっているんだけれど。




俺が抵抗しないのは


「愁、っ....はぁっ...は、」



きっとレンが俺の名前を
読んでくれるから。



きっと、嫌ではないから。





だいすきなのは
きっと、俺も、
そしてお前も、

彼も。








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