業君と痴漢ごっこ。 
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知られたくなかった俺に知られて仕舞った君は、その日を境に頑なに俺と目を合わせる事を回避し出した。
それは俺の加虐心を生み出し、より一層の嫌がらせを実行させる原動力。


珍しく送迎車が来ない君の荷物を片手。
俺は君と一緒に帰宅する事にして、俺にとっては普段と変わらない帰路を辿る。
けれど、君にしてみれば全く使わない道や電車を使うから、とても不安そうだ。
俺の手を珍しく放そうともしない。
寧ろぎゅうって握ってて、必死。


置いてないんて行く訳ないのに。
まぁ、ついさっき「握らないと置いてくから」ってサラリと言ったけどさ。
そしたら余りにも必死に走り寄って来て、自分から手に飛び付くように握って来た。
ったく、可愛くて仕方ない。


ま、待って下さいっ業君っ!って慌てて小さく言ってくれるから、まぁ、満足。
今は電車待ちなんだけど…皆ひそひそ何かいってるな。
この路線、結構ウチの生徒利用するもんなぁ。


「あれ、カルマ君」


「お、渚君じゃん」


俺なんかより大分高い声がしたなーと振り返れば、同クラの潮田 渚君じゃん。
そう思って声を返した瞬間だった。
あーあ…イラっとした。
マジで。
だって、君は渚君の存在を知ると、何事もありません、と言った風な装いを決め込む。
今まで握ってたくせに、サッと振り払いやがった。


まーじで、ふざけんな。




「***、さん?」




俯く君と俺を交互に見ては、周囲りにチラチラと視線を動かす渚君の言いたい事っつったら解る。
俺はあぁ、と肩を竦(スク)ませてみせ、君を睨んだ。
俯いてるせいでこの睨みも意味は成さなかったみたいだけれど。




「俺が***さんを虐めてるって噂だろ」


「………うん。学年でもかなりの噂にはなってるけど」


「そうだなぁ。んー…何か、渚君は信用出来そうだしな」


君が顔を上げて、必死に訴える。
言わないで、って。
私達の関係は秘密にしておいて、って。


残念でした。
嫌だね。




「俺と***さん、付き合ってんだよ。だからいっつも傍に置いてんの。まぁ?虐めてる、って解釈されてるのが都合良いから、俺は別に構わないけどね」


「…え、カルマ君、と***さん…えぇっ?!」


「赤羽さんっ…!」


「もう良いじゃん。xxxだって苦しいでしょ?クラス全員を騙すだなんて。ね?たださ、渚君、取り敢えずは秘密にしといてよ。xxxのこの慌てようを見れば判るとは思うけど、どうやら知られたくはないみたいだからさ。まぁ、渚君に言っちゃった時点で余り意味はないけどねー」


今にも泣き出しそうな君の顔。
白線までお下がり下さい、だなんて警告を俺は無視をして君の手を握り、その白線を両足で踏み締める。
俯いたままの君の頭上を見下ろし、声を出さずに呟く。


君ハ俺ノ玩具ダヨネー。


今にも弁解を図ろうとする君の手を引き、一緒に電車に乗り込む。
渚君も慌てて乗り込み、俺達はそのままの流れで奥へ奥へと追いやられた。
良い具合で込みだした。


「潮田さん…ごめんなさい。先程のお話…あの…」


「大丈夫。言わないよ、***さんとカルマ君、何か案外、良いか


ガタンーーーーー!


「っ…!」


人の塊が動いただけで、君は渚君にぶつかって行くようにして身体を寄せて仕舞った。
胸元を突き出す姿。
渚君はそんな君に直ぐ気付き顔が真っ赤だ。
俺も同じ様に体勢を崩したから、君の背中に張り付く形だ。
俺と渚君で君を挟み込んで仕舞ったから、君は身動きひとつ取れやしない。


「ご、ごめん。xxxさんっ」

「私の方こそ、すみません。痛くないですか、潮田さん」

「僕は大丈夫、なん、だ………けど…」


歯切れが悪いなぁ。
それもそうか、と俺は君の旋毛を見詰めて思う。
だって、そうやって胸を男に突き出すだけでなく、身を捩るから擦(コス)り付けるみたいな。
あーあ、渚君がもう、君の顔を見れずにいるよ。
君は申し訳なさに押し潰されてる。


「xxx、」


「…っ、赤羽さん!」


するり、手を伸ばした場所は君のストッキングの太股。
顔だけ斜め上を見上げて俺を呼ぶけどさぁ、何、それ。
何で苗字?
いつもみたく業君で良いじゃん。
些細な事で本当に逆撫ですんのが上手いなぁ、君は。


鋭く視線を君に長し、手はそのまはまお尻をまさぐる。
ストッキングの独特のざらつき、パンティーの線を発見して、ぐにぐに肉は形を変える。
お尻の肉も柔らかいね。


「…ゃ、め……」

「ちゃんと立っておきなよ?じゃないと渚君に更に迷惑にはなるでしょ。ごめんね、渚君」


にっこり。
そんな表現が似合う笑顔を渚君に向けて、俺は割れ目に人指し指を食い込ませ、グニグニと食い込ませた指を折り曲げる。
お尻の穴目掛けて。
未だそっちは弄ってあげた事、ないもんな。
刺激に慣らすにはもう少し経ってからにしてやろう。

そのまま指を若干前に擦り寄せれば、ストッキングとパンティーに隠された、君のイヤらしいマンコに辿り着ける。
人指し指と中指を出来る限り強く前後に擦り着ければ、ふるふると脚が震え始めて、より一層、渚君に胸を押し付ける体勢になって仕舞った。


「っ…ゃ………」

「満員だもんなぁ、xxx。ちょっとキツいだろうけど、耐えろよ?駅までもう少しだからさ」

「赤…ば、……っ!?」


あーあ、破っちゃった。

ごめんね、なんて心にもない事を囁き、指二本を躊躇い無くパンティーを擦り抜けて突っ込んだ。
思った通りに既にヌルヌルしていて、マンコはえっちな汁を俺の指に絡ませて来る。
君に身体を再度密着させて、俺は指を一気にヌルヌルして誘って来るマンコに突っ込んだ。

グチュ、って音がしたよ。


「あん…ッ!!…ぁ……ふ…ンンっ」

「xxx、さん?大丈夫?」

「違…違い、ます……ぁン…のっ。違い、ますの、潮田さんっ」

「ふーん。何が違うの?xxx。もう、言ってあげなよ。渚君におっぱい擦り着けてさぁ」

「え、ちょ、カルマ君?!」


グチュグチュ。
ぐちゅ、ぐちゃ。

ズボズボと指を上下に出し挿入(イ)れしつつ、俺は君の身体を押し付ける。
身じろぐ度に渚君により一層おっぱいを擦り付けて、ハァハァ言いながら、とうとう渚君の肩に額を落として仕舞った。

止めてください、赤羽さん。
もう、やぁ…ァンっっ。

そんなイヤらしい色ッポイ声出して、渚君の耳に俺への抗議を吐き出す。
あ、渚君の方も顔が真っ赤だね。
君のえっちな愛液がグチュグチュ言ってる音も聞こえてるみたいだ。


「ごめんなー?渚君。俺の恋人、イヤらしくって。な?xxxは本当はエッチな女の子なんだよな。こんな同クラの奴の前でも彼氏である俺にマンコ触られて、感じちゃうんだもん。

グチュグチュ言わせて、もう俺の指、マン汁ベタベタだぜ?渚君、ガッカリっしょ。xxxは本当はすました顔して、こんな人前でマンコ濡らしちゃうよーな女の子なんだよ」


「っ、ゃ…ァンっっ!」

「イきたい?xxx」


茹で上がった蛸みたいな、或はカニみたいな渚君にしがみついた君は俺の言葉にフルフルと首を切なく振る。渚君はそんな君を支えながらも、多分、勃起しちゃっているんだろう。こんな淫らな厭らしい吐息や、水っぽい音が耳に入っているのだから。


「…か、せ………て……」

「ん?何、xxx。電車の音で聞こえないんだけど」

「あ、ァン…んぅ…。イカせて、くだ…さいっっ」


うん、バッチリ聞こえたよ。


「嫌だね」

「……っ?!」


ズヂュっと一気に引き抜いて、君の肩を引き、渚君から引き離す。チラリ、と渚君の股間を見て君に耳打ち。

渚君のチンポ、勃起させちゃったね。
xxxがやっちゃったんだよ。


そう耳打ちすれば、振り返り俺を見開いた瞳で射抜く。が、そんな蕩けた瞳で攻撃されても殺傷性は皆無。俺は君自身のヌルヌルに濡れた愛液の染み付いた指を、ぱっくり口に入れてみた。


「やっぱ美味しいね。xxxのマン汁」


あーあ、渚君が限界そうだな。


「xxx、降りるよ。ごめんね、渚君。あ、xxxと俺が付き合ってる事は内緒にしておいてくれるかな?xxx、結構頑張ったからさ」

「わ、解ってる!…うん、解ってる!」

「サンキュー。じゃ、xxx、行こうか」


手首を掴み、未だぎこちなく歩く君は渚君に深々と慌てて頭を下げる。つられて渚君の方もドア越しに下げている光景はちょっと可笑しかった。


「さーて、xxxの家と俺の家どっちが良い?あ、それとも…」


駅の男子トイレで続きしちゃおうか。
ねぇ、xxx?




Fin…xxx
2013/11/04:UP



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