ジョ長 | ナノ



ちりちり痛みを訴える腕は日にち薬でしか治らない。ひりひりした火傷になるころ要約アジトについた。リゾットがドアを叩けばイルーゾォが限界の開け閉めをこなしたのを見てあぁ鏡の世界だと思い出してリビングにはいる。
ギアッチョやらを向こう側に送り返したのにも関わらずペスカはまだかと怒鳴り机に当たっていた。

「珍しいわね。リビングに全員揃うなんて。」
「ペスカ。座れ。」

リゾットにさされた席に座れば、隣にメローネが飛び込んできた。きちんと座れ。と怒鳴られ、メローネが大人しく座った。なんだか例えようのない違和感が辺りを包む。ピリピリした雰囲気に、ペスカは自然と背筋が伸びた。

「ペスカ。俺達のチームについて思う事はないか?」
「メローネが近い。」

それ以外ねぇのかよ。とギアッチョに怒られたが、他を知らないのだから、これが普通なのかとペスカは判断する。パッショーネに入ってしばらく。ブチャラティチームも見たが、あちらもこちらもギャングを彷彿する場面が少ないのだ。なんとも言えない。

「言葉を変える。暗殺については。」
「そうねぇ…人に対しての命の価値が安く思える。かしらね。」

端役の暗殺なら微々たるモノから、世界トップクラスの有名ならば、ひと月暮らせるかの金額。

「なにか、思惑があるんじゃないの?リゾット。回りくどいのは嫌いよ。」

仕事のわりに手当てが安い。仕事をくれ。と言えど暗殺は少ない。暗殺チームが力を持てば組織は危険視される。だからこそ、賃金は抑え首輪をしめられている。と…つまり暗殺チームは組織とパッショーネのボスと戦わなければならない立ち上がりたい。

「つまり、私にも戦えと?」
「あぁ。いつになるかわからないが、虎視眈々と詰めていく。」
「…私をボスの間者と思わず、ここで話す意図。とは。」

ギリリと殺意が飛ぶ。ささるのはわかるが、今はそれに答えるつもりはない。

「ペスカがボスと繋がってるなら、プロシュートを庇う必要性はないよねー。」

いつか倒すなら、庇う必要はない。と、彼らは主張する。世界はそんな簡単になど出来ていないのにも、関わらず、それで決めてしまうなんて。
彼らは人がよい。お人好し過ぎる。イタリアーノの本性がこれなら作業は云百回は行われてるのではないか。なんて考えたら笑いがこみ上げる。

「あぁもう。なんだか…でもタイミングのいいこと…」

このパッショーネに蔓延るかもしれないタブーについて。あるなら教えてちょうだいな?。笑いをこらえて真面目な顔を誂えて、彼等にそう問えば、すぐに答えは帰ってきた。

「ボスの正体をよ。調べたやつは闇に葬られる。」
「…そう…」

ついさっき聞いた仲間の消失。パッショーネに弓と矢がある確証は先ほどのプロシュート戦で得た。ポルナレフが消されたならボス。が関わってる可能性が高くなった。

「…あんたたちが腹を割ったんだもの。私も割るわ…。」

ペスカは偽名。
本名は空条譲。この間TVで見た空条承太郎の双子の妹。現在行方不明扱い。年齢は普通だったら28。スタンド使い手のバトルの結果、使い手の血が混ざって半分化け物よ。イタリアに来たのは探し物がイタリアになるから。そのためにパッショーネに来た。以上。
こんだけしゃべればお互い首輪をつけれるでしょう?まだ話が足りないならSPW財団に私のIDで入ってあげるわよ。

いつか話そうと思っていた事だ。今話をしようが。なにをしようがさほど変わりはない。






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