遊園地。だとかはよく解んなくて、初めてきた気がする。確かに楽しいけれど、また違う楽しい。のような気がして、胸が苦しくなる。 「ムツ、大丈夫っスか?」 「みんなして、元気すぎなんだって」 インテリ側の財布係りは丈夫に作られてないんだってば。と唇を尖らせて、ムツは飲み物買ってくると輪から離れた。楽しい。の後はなにか寂しくなってしまうのは昔からの癖だ。改めないと、なんて考えても、ズルズル伸ばし続けてしまう。お茶買ってくると逃げ出して、ムツは一人ぼんやりする。 暑い。まだ本調子じゃないなあ。と太陽に手をかざして、太陽を睨んでいたら電話が鳴る。名前を確認して、電話を取る。 「もしもし?」 「ムツ、大変だ。」 「なに、お化け屋敷とかにキサラギさん置いてきたとか、無いよね、団長サン」 「………」 「頑張れ★ふぁいと。」 馬鹿馬鹿しいとムツは電話を切った。キドが慌てた様子だが、知らん。関わる必要性すら見えない。二度三度掛かってきたから無視をしたら、四度目はなかった。 とりあえず一人をゆっくりする。と決めてムツは、園内をぶらぶら回る事を決めた。 携帯から定時の株価チェックも欠かさないように携帯のアラームをセットして、ムツは息をつく。 「ムツさん!」 「……あーエネだでけ?」 「ムツさんうちのご主人より乗り物に強いですよね!」 なんとなく残りの言いたいことが今分かった。やめろ、無駄に巻き込むな。なんていう主張は携帯のバイヴレーションがだいたい伝えてくれる。知らせんな。なんて言えない手前。 「2つだけな。あとはお前のご主人。に任せるからな。」 一瞬違う風景が見えた。目つきの悪い少女が、驚く風景が。髪の毛色がちがうが、なんとなくにている。 「ムツ…さん?」 「あ?あぁ。どれに乗りたいんだ?」 ちがうが意識にもって行かれてたのを、ふと帰ってきた、悪い。と謝りながら、話を持ち直したら、もうバイヴレーションの方が煩い。聞こえないんですけどー。 「エネ…だっけか?」 「ちゃっちゃと回るぞ。」 はーい!と元気良く返事をするエネに「メールやデータ見るなよ。」と一つ忠告をしてえけば、ギクっとした声で返事をするのを聞いて赤ムツはエネの望む場所に向かうのであった。 前 戻る 次 ×
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