フューチャースカウト祈願 





『HestiaCraft』の事務所として割り当てられてる、そこは小さな部屋であった。まぁ所属も俺一人だし、どっちかっていうとP機関の前段階だから仕事は沸くほどある。依頼者の身辺調査から受けていいもの悪いものを振り分け、いいものをP機関に、そして悪いものは改善点をだしてリテイクを出させる。そういう振り分け前の場所で、俺が受けれそうなのは先に貰っておくこともするのだが、最近はP機関も活動的で、『HestiaCraft』も手伝いに借り出されるし、アイドル活動も。と言われてるので、事務所は毎日夜まで缶詰がざらになってきた。つらい。

「ゆらぎく〜ん。生きてますかー?」
「死んでるから、ちょっと寝かせて。」

昼休みと称して小休憩中の来客まで対応できなくて、机に伏せてると生きてるかとつむぎくんが様子を見にくる。いや、君も忙しいでしょ。と追い返すのだが、今はそんな余力すらない。追い返す前に寝たい。

「安眠できるようにいいお茶を」
「その前に寝れてるっての。」

正しくは気絶するように。であるが。
毎日真夜中帰宅、労働基準も真っ青なので天祥院が気を使ってか寮を一人部屋にしてくれたのは感謝するけど、結局四人部屋を一人で使うだけなので、心配しいがやってくるんだよな。俺に安眠はない。

「つむぎくん、起きたら飯食いに行こ……」
「もう、寝落ちてますね……」

ここで意識を無くしたので、細かいことはわからないが、つむぎくん俺の横で自分の事務所の仕事するな。朱桜とか、『Knights』までここに集まるだろ。あいつら煩いんだよ。頼むから。全員出てけ!眠らせろ。10分だけでも。あとうちにそんなスペースないから!!狭いし暴れるな埃立つだろ!ってか、なんでつむぎくんの事務所の面子ばっか集まってんの、三毛縞暴れるな、瀬名うちの事務所吸収合併させんな、夏目お前止めろ!ってか誰か俺に休みをくれ。無理。しぬ。




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