好きな奴って、誰なん?


「私、好きな人がいるんだ。」
優しくて、強くて、普段はどことなくかわいいのに
でも、本当はかっこよくて、
私が彼にそう打ち解けたのは単純な理由で、気にかけて欲しかったから。
「すごく頑張り屋で、大事な人のために喧嘩だってしてた。」
内心はいつ気付いてくれることだろうかと、ドキドキしていたりするが目の前の彼から目が逸らせなかった。
「だけど、そのときにこの人の傍にいたいな、って。」
彼は今まで寄りかかっていたフェンスから体を話し、丸くした目でこちらを見ていた
「その…喧嘩のときからずっと?」
「うん、ずっと。」
「…気付かへんかった。」
だって今まで隠してきたから。私はその言葉を飲み込んで顔に笑顔を貼り付けた。
「…なあ、」
ドキドキと胸が高なり、視線が離せなくなる。
彼の答えは――
「好きな奴って、誰なん?」

それが彼、アントーニョ(18歳)の答えでした。
お前だよ!!(涙)


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