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summer


燦々(サンサン)太陽
綺麗な青い海
白い砂浜
絶好の海水浴日和




カエン)「海だぁー!!」


それは、本当に偶然。
旅の途中、休憩するために立ち寄った国は夏の気候で、最寄りに遊泳できる海があった。
海に行きたいと願う僕らに、渋々ながらも大佐が許可を出してくれて、今ここに居る。
水着を買って、ビーチサンダルも買って。
ビーチボールや浮き輪はレンタルした。


カエン)「僕、海水浴初めてなんだ」

タケル)「なかなか行けないよな 良い機会だったじゃん 異世界で初めての海水浴!! どうだ? 感想は?」

カエン)「うん!! 凄く楽しい!!」


本当なら全員で来たかったけど、大佐と少佐は軍艦内の書庫室の整理をしたいからって留守番。
ナティアも、海には行きたくないの一点張りで、結局誘うのを諦めた。




エリ)「佳薗くん!! こっちで、ビーチバレーしよう!!」

ミホ)「あたしたちの可愛い水着姿で、メロメロにしてあげるわよっ」

カイ)「誰が、お前の水着姿見てメロメロになるかよ 絵梨ならまだしも 幼児体型が…」

ミホ)「カイ〜? 聞こえてるわよ」


怒った美保に、カイが海の中まで追い掛けられ、二人の攻防にビーチバレーそっちのけで笑った。
楽しいひととき。

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**********




ナティア)「直射日光、暑い砂浜、塩辛い海… 海水浴なんて、どこが楽しいんだか 全くわからない… 暑い日は、室内に居た方が快適なのに 全然、わからない」

ムスラン)「ナティアくん、少し我慢して行ってくれば良かったのに… 書庫の整理を手伝うよりも、ずっと楽しかったと思うよ?」

ナティア)「暑いのが苦手なんです 泳げないし、暑さに耐えられないし…」


そう言い訳するナティアだけど、本当は佳薗たちと一緒に遊びたかったに違いない。
チラチラと時間を確認しては、本を手に取り、本を開き、本を閉じ、窓の外を見る。
それをゆっくりとした動作で何度も繰り返して、書庫整理はあまりはかどっていない。
そんなに気にするなら、意地を張らずに行けば良かったのにと苦笑した。







>>秋空鈴音のひとこと


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