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ナティア)「こんにちは お久し振りです 隊総指揮官様、オオノ王佐」




穏やかな昼下がり。
他の仲間たちは外出中。
この国は治安が良いから、気晴らしに街中を探索している頃だろう。
そんな仲間たちを余所に、オレとミケはスターライズ国に定期連絡を入れていた。


フィア)「うむ、皆は元気かのう?」

ナティア)「はい、そりゃもう元気で…」

オオノ)「"お久し振りです"と言うほど、久し振りの通信にならぬよう、間隔空けずに連絡しろと言ったはずだが?」




ナティア)「…すいません」

オオノ)「まったく… これしきの命令を守られんでどうするんだ!! これだから、お前は…」


いつも優しく出迎えてくれる隊総指揮官とは違い、オオノ王佐は当たりが厳しく嫌みを言う。
それは、オレに対してが多く。
王子の佳薗に対しては、とても甘い。
それを贔屓(ヒイキ)だ差別だ理不尽だと感じても、仕方の無いことだと割り切るしかない。


ミケ)「すいません、オオノ王佐 今後は、早めに連絡するよう心掛けます」


ミケは、カイよりも礼儀作法がしっかりしているから、こんなとき一緒に居てくれると心強い。


オオノ)「…ところで 佳薗様は?」


オオノ王佐は、佳薗のことしか眼中に無いらしい…が、探しても無駄だ。


ナティア)「出掛けています」

オオノ)「なにっ!?」

ナティア)「心配しなくても大丈夫ですよ カイも他のみんなも一緒ですから」

オオノ)「そんなことを聞いているのではないっ!! なぜ、佳薗様が居るときに連絡しないんだっ!? 久々に、佳薗様に会えると楽しみにっ…!! 佳薗さまぁ〜っ!!」




ナティア)「佳薗くんに会いたかったのなら、そう言って下されば良かったのに 今回は、オレとミケで満足して下さいね? オオノ王佐」

オオノ)「くぅ…、佳薗様…」

フィア)「ナティア… 意地悪はやめんか」

ミケ)「あはは…」






>>秋空鈴音のひとこと


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