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ファルマ)「…なんだ? こんな簡単なこともできないのか、お前は」


呆れ顔で、馬鹿にしたような声で、盛大なため息をついて。
血縁関係上は父親。
実際関係は他人(と思ってオレは対峙している)大佐が、オレを見下した。


ナティア)「…仕方ないじゃん オレの身近には、氷魔法を扱える魔族は居なかったんだから… 良いから、早く応用を教えてよ!!」




ファルマ)「基本がマスターできていないんだ 応用なんて、教えられるわけがないだろう? 変な覚え方をして、後々困るのはお前なんだぞ?」

ナティア)「うー…、それはー…」

ファルマ)「ほら、駄々っ子!! 基本からやり直しだ!! こんなんじゃ、佳薗王子の方が、まだ教え甲斐がある」


お前は駄目な奴だと。
そう、ハッキリ言われたわけじゃないけど、馬鹿にされた気がした。


ナティア)「うるさいっ!!」

ファルマ)「なんだ? やはり、佳薗王子と比べられるのは嫌いか?」




オレは、杖を強く握りしめた。
大佐の問い掛けには答えずに、睨み付けながら無言で戦闘体勢に入る。
そんなオレを見て、満足そうに大佐は笑った。







>>秋空鈴音のひとこと


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「見えない臓器の名前は」
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