※現代、のばらはジェクトさんちのお坊ちゃんの幼なじみで童t(ry
加えてちょっとドSコール注意報







あー、何でこうなったんだっけなぁ、なんて考えたって仕様がない。気付いたらこうなっていたとしか言いようがない。つーか自業自得ってきっと今みたいな状態をいうんだと思う。だって、
「スコールさん…」
「………何だ?」
「ちょっと、ていうか、結構マジ切れ?」
「……………ああ、」
そうだな。
低い声が耳元で紡がれた。だって、今のスコール、目が笑ってない(寧ろ据わってる)。綺麗な顔立ちだから、余計に怖い。ちなみに今俺がどんな態勢なのかと申しますと。スコールさんの部屋のベッドの上に押し倒されてます。以上。何でこうなったかというと、ほら、4月1日ってエイプリルフールだろ?だから、お祭り騒ぎが大好きな俺としてはちょっとした悪戯のつもりだったのだ。
「何を考えている…?」
随分余裕だな、と頭上から皮肉が降ってきた上にいきなりダイレクトに俺の下半身に手が伸びてきた。布越しに触られただけで、スコールに教え込まれたこの身体はそれだけで期待してしまう。手早く身体の服の前を剥かれて、下半身は何も身に纏ってない。それが余計に恥ずかしいのだが、スコールは黙々と俺の身体に刺激を与える。手の拘束が緩んだと思ったら、いきなり濡れてもいない蕾に指が捩込まれた。痛くて、身体の内側から変な汗が出そうになる。
ごめんってばスコール。本当にちょっとした悪戯のつもりだったんだ。他に好きな奴が出来たから別れたいとか、ほんとにほんとに嘘だって。スコール以外にこんなことしようとか思わないし、有り得ないし、今だって無理矢理指捩込まれて、でも奥の気持ちイイ所擦られるとそれでも感じちゃうんだって。
「ぅ…あ…ッ」
びくびくと身体が跳ねる。陸の上にあげられた魚みたいに。脚を閉じそうになってまた無理に開かれて。しかも電気は点けっぱだから局部が丸見えでマジで恥ずかしい。奥を何度も指の腹が擦る。そのうち引き抜かれて、本数を増やしてまた入ってきて。その度に俺は喘ぎを抑えられない。スコールの制服のシャツに思わずしがみつけば、身体を反転させられた。
「ぅわっ!?ちょ、スコー…」
「黙れ」
命令形かよ!でもそんなとこもカッコイイな!って、違うだろ俺。惚れた弱みだから仕様がない。中途半端に固くなった前を扱かれながら、蕾に熱を感じて俺は喉を鳴らす。ひく、とその熱に反応してしまう。宛てがわれたのと同時に痛みを伴い俺を突き刺す。声にならない悲鳴を上げてしまい、何とか枕にしがみついて声を抑える。ひりひりとした痛みが入口付近を支配していてそれを堪えようとすれば、直ぐさま挿入された熱棒が俺を犯してくる。
「ぁ…あうっ…や、ちょっ…ほんとにッ…ひ…!」
聞く気なんかないのだろう。その証拠にスコールはさっきからずっと無言だ。胃がぐるぐるする。痛かった筈のそこはだんだん快楽を拾い始めた。ふと動きが止まれば、微かに萎えていた俺の雄が強く掴まれ、上下に扱かれた。先走りが漏れて、音がやらしい。先端をぐりぐり爪を立てられれば、ナカが無意識にしまった。
「っ…」
息を飲むスコールの吐息に、俺もまた息を吐く。興奮してるのは、お互い一緒なのが嬉しかった。俺こんなにMだったかな、ふと疑問に思ったがまた止まっていた動きが再開された。腰を更に持ち上げられ、強く穿たれる。
「あっ…あ…スコ、スコ…ルッ…!」
「…ごめんなさいは?」
「…あ、え…ッ…?」
パンパンと打ち付ける強さと速度を変えずに、掠れた声でスコールが聞いてきた。一瞬何のことか解らなくて、打ち付けられる快楽に思考が持っていかれそうになる。
「あ、ひぁ…!?」
もうちょっとでイきそうになっていたのに、根本をぎゅうと押さえられた。でもスコールの熱棒は相変わらず俺のイイ所をごりごりと擦っていて。スコールが相当怒っていることを、十分に表していて。
「あ…ご、…ごめっ…ひっ」
「…聞こえない」
「あ、あ、ごめん、ごめんなさっ…!」
「…イイ子だな」
ご褒美だ、耳元でそう言われれば、きゅん、と胸が高鳴り、同時にまた身体を反転させられて、抱きしめられながら奥へ奥へと腰を押し付けられた。
腰を抱え込まれ、阻まれていた前を解放され、先端を弄られるのと同時に正面から最奥をぐち、とえぐられた。
だらしなく吐き出された俺の欲望は俺の腹とスコールの制服を汚し、スコールもまた眉間にしわを刻みながら俺のナカへと熱を吐き出した。





「…なーんてことがあったんだけどさぁー、口は災いの…何て言ったっけ?」
「…………」
「おーい、フリオー?のばらー?」
「……………」
鼻血出して白目剥いてら。相変わらずフリオは純情だよなぁ。とりあえずスコールには二度と、絶対、金輪際。嘘は云わないと誓った、17歳春のエイプリルフールであった。




口は災いのナントカ



2011/04/01


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