的中
カタン っ
「 ... え 、不気味何ですけど 」
私の長期任務は一ヶ月掛かるとの
事だったけど私の活躍や他の部下達の
活躍により一週間という速さで
木ノ葉へと無事帰還する事が出来た
だけれど 弟の姿は無かった
火影室に任務の報告へ行くと火影様が
険しい表情をし何かを言いたげにする
三代目によるとカカシ班の元へ
あの鬼人・再不斬が襲撃したとの事
そして激闘を繰り広げカカシが
大分負担を負った為数日間波の国で
宿泊させて貰っている事
幸い、カカシが居た為誰も負傷者は
出なかったらしい
ほっと胸を撫で下ろすのも束の間 .
長期任務も無事に終わり次に控える
中忍試験の試験官を務める事になった
私は暫く休暇をいただく事にた
一人の1日が刻々と進んで行く
今日も其の内の1日が始まろうとすふ
一人でせっせと朝食を作り
静まり返った部屋で一人食を摂る
こんなに長い一人きりは小さい時
以来だから物凄い虚しい孤独感に
襲われた
洗い物を済まし朝風呂も済ませ
取り敢えず自由な時間を掴むことが
出来た
そして今に至る
突然物音がしたので慌てて背後へと
振り向く
振り向いた先にはタンスが一つ
あるだけ
人の気配などしないし増してや
この家に動物などが居るとはあり得無い
だが、一つ先程と違う景色が広がる
「 サスケ .. この感じ .. 」
違う箇所が一つ
其れは第7班の写真立てが
突如伏せていた事
窓も開けていないし風は
この空間に生じていない
こんな事あり得るのだろうか
嫌な予感しかしなかった
脳が追いつかない程私はもう先手を
打って居た
一旦里を出て大きな " あ ん " と
書かれた大門の前まで脚を運ぶ
「 隊長 、何処へ ? 」
暗部の一人、私の部下が陰気な面を
被って私の前へ舞い降りる
明らかに私より歳は老いて居るのに
上下関係の所為でぎこちない敬語を
交わしてくる
「 波の国までちょっとね 、三代目に伝えといてくれる ? 」
「 ... 御意 」
溜息を着き辺りを見渡すともう
部下の姿は其処には無く代わりに
木の葉が蒼々と舞っていた
「 口寄せの術 ! 」
ボンっと白々しい煙を身にまといながら
巨大な身体を露わにしていく犬神
煙から覗く光を浴びた毛並みは
太陽のお陰でより一層輝いて見える
「 久方振りじゃな 、こんな天気の良い日にわしに何用か . 」
全長役4m程ある犬神
大きな二つの尾を利用し煙を
疾風の如く薙ぎ払う
ようやく姿を露わにした美しい程の獣
ミョウジ一族のみが口寄せ出来る
伝説に纏わる天照大御神
「 今日は移動だけお願いして善いかな 、どうしても気に掛かる事があって 」
「 わしを脚にするとは贅沢者ぞ 、.. 良かろう 。何処までだ 」
「 波の国まで頼む 、出来るだけ急いで欲しい 」
「 うちはの餓鬼が絡んでる様じゃな 」
「 フフ . まあね 」
上記を述べたのを合図に朔へと
跨る 、跨るといってもそんなに小さく
無いから背中に立つ 、の表現の方が
合っているのだけれど
何も無ければ良いのだけど
私の勘は怖い程良く当たってしまうから
あの十五夜の満月の夜だって
貴方が成し遂げようとした極秘任務に
察してしまったくらい
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霧が辺り一面に張り付いて来た
どうやら既に波の国へ到着したらしい
「 ナマエ 、こりゃ餓鬼の命が心配だな . 餓鬼とは桁違いの忍が居る様だ 」
「 やばい .. っ 、朔 !有難う 行ってくる 」
朔が垂れて居た耳をピクンと反応
させると同時に私の脳にも禍々しい
チャクラを感じ取る事が出来た
大きく感じられるのはカカシの
チャクラ..そして恐らく敵二匹の
膨大なチャクラ 、
毎日を共に過ごすサスケのチャクラは
一番感じ取りやすい ..
筈
どうしてこんなにも小さいの
チャクラが完璧に弱まっている
此の距離ならもう十分
私は弟のチャクラの元へ瞬身の術で
飛び立った
私が居た地にはその場に不似合いな
花が散り立っていた
私が辿り着いた境遇
其処は何とも残酷な場面でした
「 お 、お前はサスケの姉ちゃん .. !! 」
「 ( 九尾のチャクラが此れ程までとは .. ) ナルト君下がってて 」
" 後は私が片付ける "