SS
short story


::襟巻

社会人 / 現代



一昔前に流行った、「人をダメにするクッション」に体を預けるはじめくんに重なるように乗っかった


「お邪魔しまーす」

「お、おい…!」


はじめくんの首に口付ける
はじめくんの肌は私のそれより、よっぽどすべすべで、もちもちだ


「お、おい…もういいだろう、離せ…っ!」


あまりにもすべもちすぎて、噛み付いた
首を見ると尖った犬歯がしっかりめり込んだ跡がある


「痛かった?はじめくん、痛かった?」


無言で噛まれたところに手を当てるはじめくん、なんて可愛いんだろう、こっちを睨んでる


「……お前にそんな性癖があるとは知らなかった。今夜はそのような少しハードなプレイにしよう」





ハイネックが似合う彼氏の話


「はじめくんと彼女さん、最近よくハイネックのペアルック着てるけど、それってそういうこと?」

「聞くな、総司。愚問だ」



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