「ここだ」
「いや、ここだって下降りただけじゃないですか」
「かっこつけたい年頃アル。そっとしといてやるネ」
「なーるー」

なーるーじゃあねェんだよ!!なんだよ!!年頃って!!
俺ァいくつだよ!!なんていう銀ちゃんのつっこみは無視して
チャイナっ娘は扉をあける

「なんだいあんた達かい。まだ開店前だよ」
「女1人住める家知らないアルか」

なんだいいきなり、といかにもスナックのママのような人が
煙草をふかせながら私を見てそういうことかい、と呟く

「まァ入りな」

メガネ、銀ちゃん、私、チャイナっ娘の順で座る

「胡桃と申します」
「そうかい。歌舞伎町は初めてかい?」

はい、と呟き出された飲み物を飲んだ

「あたしゃお登勢ってんだ」
「よろしくお願いします」

ニコリと、また笑顔で答える

「私ノ名前ハキャサぶふぉっ!!」

私には見えた。見てはいけないものが見えた。
なんだあの化け物は
隣で銀ちゃんが胡桃ちゃンン!?と驚いているがそれどころではない

「ナニイキナリ飛ビ蹴リシテンダヨ!!」
「すいません、お登勢さん。ここなんか変な化け物いますよ」
「私ノコトカ!?私ノコトカァア!?」

もう一発蹴ろうとしたところで銀ちゃんに引き止められる
離せよ!バシィ!いてェェェ!!ドカッ!幼気な少女に何すんだァァ!!ベシィ!

「胡桃・・・悪いけど、こいつァここの従業員さ」
「本当に言ってるんですか!お登勢さん!こいつ泥棒みたいな顔してますよ!?」
「今ハ泥棒ジャネーヨ!!」
「何すごく最近の話してんすか」

メガネがつっこんできた。こいつ自分が空気になっていることに気付いてほしいです
空気は空気のままでいてほしいんですけどー

「あんたねェェ!」

志村新八のつっこみは無視された

「おいィィィィ!!」



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