ふわふわな髪の毛、柔らかな物腰、メガネの奥で優しく笑う瞳、ちょっと頑固、すごく天然、そんなすべてが大好き。
だけど、そんなこと言った日にはたぶん、抱きつかれた上にそのバカ力で一撃であろう。。。
「あのー…なっちゃん?」
ただ今、四ノ宮那月さんに両手を抑えられております。後ろは壁。長い足は、私の両足の間にねじ込まれている。
「はい?何ですかぁ?」
ニコニコしながら、さわやかなお返事であります。
「あれ、今さっちゃんじゃないんだよね?なっちゃんだよね?」
「はい、なっちゃんですよぉ。」
「…そ、そうですか」
壁にじりじりと詰め寄られ、ちょっと黒いオーラというか、Sなオーラを感じたから、もしや砂月の方なんじゃないかなと思うほど。
「名前ちゃんは僕じゃなくてさっちゃんがいいんですかぁ?そんなの寂しいですよー」
顔を近づけられてドキっとする。
くそぅ、反則だよイケメン!!!!!!!
「いやいやいや!!!どっちがとかじゃなくて」
「僕とエッチなことするの、嫌なんですかぁ?」
「いやじゃない…けど、ここ教室。」
そう、ここは教室。早乙女学園Aクラス。
どこからともなく現れて、人外レベルにぶっ飛んだ学園長に見つかったらどうするの。恋愛禁止だっていうのに、その前に公共の場でこんなことしたら法律に触れますって!!!
「燃えるじゃないですかぁこのシチュエーション。名前ちゃん、きっと興奮して恥ずかしくて、すごぉ〜く濡れちゃいます。
それで、ちょっと弄っただけでお潮いっぱいh「だああああああああああ!!!!」」
「これ以上言わないでー。ホント天然怖っ。いや、もうこれ確信犯だとしか言いようがないっ」
なんなのこの、羞恥プレイは。
もしかして、なっちゃんてばマンネリなのかな。それとも、もともとの性癖か。
色々考えを巡らせてみるけど、やっぱりなっちゃんが変態なんだろうなって答えが一番しっくりきた。
「名前ちゃん、ほんっとに可愛いですねぇ。表情がコロコロ変わって、小っちゃくて、ギューってしたくなっちゃいます。」
なっちゃんが両腕を抑えていた大きな手を離し、私の肩に顔を埋めるように抱きしめた。なっちゃんの髪の毛と、吐息がくすぐったいけど、とっても幸せな気持ちになった。
「…もうしてるじゃん…」
なっちゃんの大きな背中に腕を回し、ギュッと抱きしめた。
やっぱり、なっちゃんの全部が好きだ。
「じゃ、続きしましょうねぇ〜。」
ニコニコ
「をい!!!!!!!!!」