リクエストB
○月×日晴れ。

今日も作曲に夢中です。だけど、今日はいつもとかけ離れた非日常でした。


私は2人から告白されたのです。




ここは恋愛御法度の早乙女学園。

でも、2人とも真剣な表情でまっすぐな思いをぶつけてくれた。

だから、考えてみました結果…




選べません!!!





それじゃ許されませんよね?






「え〜そんなぁ、酷いよ名前」

「何か、名前らしいっちゃらしいけど、男としては複雑かも…よし!音也と俺、どっちか選べるように、ここは男らしく勝負だな!」


返事を伝えに音也の部屋へ行くと、たまたまもう一人の告白相手である翔がすでに訪問していた。
項垂れる音也とは反対に呆れながらも決着をつけようと男気溢れる翔。



「勝負って何するの?…絶対怪我はしないようなことにしてね?」

男らしく勝負って一体何をするのだろうか…まぁ二人の事だから暴力的な行為はないだろうけど、真面目で素直だからこそハラハラさせられる。
心配していたけれど、翔は「…そこまで考えてなかった」とバツが悪そうに答えた。


「はいはいは〜い!」


「「???」」


「怪我もなくって、選びやすい対決方法があるよ!」


「何だよ」


音也が目をキラキラさせて高らかに手を上げた。
また、何か突拍子もないことでも考えたのだろうか…翔はまたも呆れながら答えを求めた。






「どっちがより名前の事を愛せるか…やっぱり体の相性ってあると思うんだよね!」




やっぱり突拍子もないこと言い出したーーーーー!!!



「何か言い出しましたよこの天然さん!!!」


思わず突っ込んだ私を横に、顔を真っ赤にさせて戸惑う翔の姿があった。



「お、俺は常識人だからそ…そんな対決…」

口籠りながら翔が反論していると、急に音也が後ろに回り込んで抱きしめた。


「えー翔がやらないなら俺がしちゃうよ?」


「ひゃっ!…ぁ…音也、やめてよ」


胸を強調するように揉みしだくとペロリと耳たぶを舐めた。
急な刺激に思わず声が漏れる。


「あ、可愛い声…もっと聞かせて?」


「あ…んん…」


チロチロと耳を舐めながら服を乱して膨らみを刺激する。
恥かしさで顔が熱くなるのがわかる。



「お、おい………だー!もう!!無理!可愛すぎる!反則!!」


「ちょ…翔まで…ダメダメ!!2人に見られたら…」



最初は戸惑っていたのか口籠っていた翔が近づいて目が合わさる。
手足をバタつかせて抵抗してみたけれど、後ろから抱きしめている音也には勝てなかった。
翔の額と私の額がくっついて、恐る恐る目を開ければ翔の大きくてまっすぐで、熱を帯びたその瞳に吸い込まれてしまった。


「見られたら…なんだよ」


「恥ずかしい…」


「それ、誘ってるようにしか見えないから」


翔の手が私の頬をするりと撫でたと思ったら、一瞬だったけれど、いつの間にか唇が触れていた。


「翔の言うとおり。独り占めしたくなっちゃうよ」


「コラ音也!まだ勝負ついてねぇんだからな!」


音也が肩口に顔を埋めて首筋を舐めあげた。ピクリと反応した私を見て、翔がまた私の唇を捕えた。今度は一瞬ではなくて、奪うような激しいものだった。空気が欲しくて口を開くと舌が絡められてクチュリと音がする。


「ふ…んん…ぁ」


唇が離れるとそのまま音也とは反対側の首筋に舌でなぞられる。


「本当可愛いな、お前」


「音也…翔…ダメ…あぁ」



二人が与える刺激に翻弄されるけれど、抵抗しなくちゃダメだと私の残った心が訴えていた。だけど…


「ねぇ、名前気持ちいいでしょ?」


不意に音也が耳元で囁いた。
ドキリと心臓の音が部屋に響いたみたいに跳ねた。




「じゃあ何だよ、これ。」


前に居た翔が足を割って下着の中に手を入れた。湿ったそこをなぞると粘着質な音がしたのがわかった。
そのまま下着をずらすと翔と音也に挟まれる形になって、二人に片足ずつ掴まれ開かされた。


「あぁ…ん…や、恥ずかしい…いやぁ」


膨らみの頂きを舐めたり吸ったりと刺激しながら開かされたそこを二人の指が動き回る。


「すご、どんどん溢れてくる…俺の手も翔の手もグチョグチョだよ」


音也がうっとりしながら状況を口にすると、さらにクチュクチュと音がどんどん大きくなって私の耳をも犯すようだった。


「エロい体してんな…そんな名前も好きだぜ」


「あー翔ズルーい!」


「ズルくねぇし、勝負だし!」


「そうだけどさー」


この事態に思考回路が停止しかけている私を他所に、二人は普段と変わらずに会話する。音也がムスッと頬を膨らませて子供のような顔をしているのを虚ろに眺めていると
急な刺激が走った。




「ひぁあっ…指、ぁ、嫌…抜いて…」


「2本入っちゃった…ほら、これ気持ちいいでしょ?名前の中、すっごく温かくてヒクヒクしてるよ」


音也の長い指が私の中を抜き差ししながら引っ掻いたり、バラバラに動かしたりしていいところを探りながら刺激した。腰が自然と動いてしまう自分に恥ずかしくなるけれど、音也と翔の与える刺激が混ざって止まらなかった。


「音也の馬鹿…んぁ…恥ずかしいって、言って…あっふぅ…」


「ほら、名前…俺の事も気持ちよくしてくれよ」


いつの間にかベルトを緩めてズボンをずらした翔がすでに反り返って主張するものを頬にすり寄せた。


「ん…ぁ…はぅ…」


自分から翔のものを舐めるとピクリと反応して、そのまま口の中へと押し入れられた。
少し苦しいけれど、舌を動かして翔の反応を見やるとうっとりとしながら感じている翔のきれいな顔が見えて嬉しくなる。


「ねぇ、名前…こっちにも入れてほしいでしょ?」


「んん…」


指を抜いて、昂ぶったものをそこへ押し当てる音也。音也のものと自分のものが混ざった粘着音がクチュリと鳴った。早く欲しくて堪らず頷くとニコッと音也が笑った。


「じゃあその可愛い顔でおねだりして見せて?」


「も…恥ずかしい…」


羞恥を煽るその要求を拒むと、翔がキュッと胸の頂きを抓るように刺激して、「言えよ…俺も見たい。俺らのもっと欲しいだろ?」と見下ろした。すると、また触るか触らないかのギリギリのところで固くなったそこを掠めたり、するりと内股を撫でたりともどかしくなる様な刺激を与え始めた二人。



「ぁ…んぁ…音也と翔の欲しい…もっとして…」



等々我慢できずに音也と翔を求めると、二人の顔が赤くなるのがわかった。


「あーもう!可愛い!」


「あぁぁ…っい…あぁん…」


指とは比べ物にならない質量が私の中へと侵入し、音也がそのままガツガツと最奥を求めた。強い刺激に声が止まらない私に翔がまた口内を犯す。


「んは…あふ…あぁっ」


「はぁ…気持ちぃな、名前の口」


喉にグイグイと押し込むように腰を動かし髪を撫でる。むせ返るような熱に身体が反応する。


「中もすっごい…ぁ…く…締め付けすぎ…」


少しずつ角度を変えたり、深さを変えていいところを突く音也。自分でもいいように腰を動かし音也を求めると、徐々に絶頂へと向かっていった。


「あぁ、ふぐ…イッちゃ…」


「いいよ、一緒にいこう、ね?」



音也が息を乱しながら優しく笑うと、突き上げるスピードを増して奥を刺激する。


「あぁぁっ!」


「くっ…ぁあ…名前…好き…」


息が途切れ途切れになりながら、音也がニッコリ笑って愛を囁いた。うっとりと眺めていると、チュッと啄む様なキスをされて抱きしめられた。
抱きしめ返す余裕もなくて、ぐったりとしていると、急に翔が私を引き寄せ、くるりと後ろを向かせた。四つん這いになるような格好になった私に、「ほら、名前、今度は俺の番…」と熱を帯びた声が降り注いだ。


「ん…何…?」


「何って?」


イッたばかりの頭で何が起きているのかわからずに振り向こうとすると、腰を引き上げられて熱いものが割れ目へ押し当てられたのがわかった。


「ひっ…」


「すげぇ…ヒクヒクしてる…」


濡れそぼったそこを固くなったもので弄るとグチュグチュとまた音が響く。


「ああ、翔…まだ、だめ…」

抵抗の声も届かず、まだ敏感なそこにさっきとは違うものが侵入してきた。


「もう無理。」


「ぁああ、ひぁ…や、だめぇ、またイちゃ…」


入れられただけで自分でも中が収縮したのがわかる。強すぎる刺激に枕を抱きしめて耐えると容赦なく次の刺激を与える翔。


「いいぞ、イっても。でも俺が満足するまで止めてやらないからな…」


「ぁああ、しょ…やぁあ、イっちゃう…ひぁぁああ!」



・・・・・・・・・・・・・・



「ん…あれ?」


いつの間にか意識を失っていた私は音也のベッドへ寝かされており、額には濡れたタオルが置かれていた。



「あ、起きた!大丈夫?」


「ごめんな、名前、無理させちまった」


「ん…大丈夫」


まだぼーっとしている私を心配そうに見つめる二人に少し笑顔で答える。
すると翔が、頬を紅くして問いかけた。


「あの、さ。どうだった?」


「えーっと…」


先ほどまでの事情を思い出し、恥ずかしくなって顔を隠す。

二人と…同時にしちゃうなんて…



「名前はどっちが好き?」



「〜〜〜〜〜っ…やっぱり無理!選べないゴメン。だってどっちも大切なの…」



いくら最後までした仲とは言え、やはりどちらか選べと言われると答えが出ない。
申し訳なさそうに二人を見ると、翔と音也は顔を見合わせて頷いていた。


「そっか。」


「じゃあ、決まりだね☆」


「何が???」


何が決まったのか全く理解できない私は置いてきぼりな状態で、唖然としていた。

ニコッと同時に笑うと、右手を音也、左手を翔が握った。






「これからも、どっちが名前にふさわしい男か勝負していくから、よろしくね☆」


「真剣勝負だからな!」







「もう絶対しないんだからね!!!!!!!!!!!」




私の非日常はまだまだ続くようです。


二人にお説教していると、どこからか帰ってきた一ノ瀬さんが大きくため息をつきながら「また何か馬鹿なことをしでかしたのですか…本当に仕方のない方々ですね」と私たち三人を突き刺すような痛い視線で眺めて毒を吐いたため、今回はいそいそと解散となったのでした。

fin.


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