現鏡-うつつかがみ-(5中心*特殊設定)

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*現パロ
*色々と設定が滅茶苦茶です。
*パロではありませんがそんな風になっています。






何も無い色の無く、崩れている建物や割れた地面に、地面の砂の風塵が舞う世界に争いが起きていた。
一人の茶髪の水色と紫色を中心とした軽装な服にマントをした青年が魔物を深紅の剣で斬る。
魔物は引き裂かれるがまた別の魔物が襲ってくる。
青年が睨みながら魔法で魔物を一掃させると援軍のようにまた魔物が次々と永久に現れるが青年は躊躇いもせずにまた魔物を倒し始めた。




一人の青年が目の前の青年に近付いて、近寄ってきた銀髪の青年はその茶髪の青年に優しい笑みで
「バッツ、おはよう。」
「おはよう!セシル。」
と銀髪の青年、セシルは茶髪の青年、バッツに挨拶するとバッツも挨拶を返す。
「相変わらず格好はラフなんだね」
「そうか?これくらいしかまともな服ってないし。」
とバッツは溜め息をしながら言うとセシルはクスクス笑いながら
「旅行向きの格好の方だよね、それ?」
「旅行は危険とか何かあったときにってラフの方がいい時もあるんだぞ?
まあ、着飾るとかファッションが苦手って部分もあるけどよ。」
バッツは恥ずかしげに言うとセシルはにっこり笑って
「バッツって本当に器用貧乏なんだね。」
「うるさい!!それ、案外気にしている部分を抉るとか酷いぞ、セシル!!」
とセシルはクスクス笑いながら先に教室に向かって行くのを追いかけた。



世界は人の気配がない。まるで未来の世界かのように……
だが、モノクロだったある色だとしても人の目や服に武器、血液だけ。あとは全部モノクロの色の無い世界。
飛び散る鮮血は赤いのでもっとこの世界では際立って見える。
先ほど戦っていた青年は未だに魔物を倒していたが、何時まで経っても全く減るようすが見られなかった。
青年は魔物を斬り裂きながら周りを見ると崩れている建物の隙間から黒い煙が漂っていた。
それを魔法を放って完全に建物を崩すと数え切れない魔物が現れた。
魔物たちは合体し、一つの大きな形を成して、まるで大型兵器のような圧倒的な存在感のある魔物は青年に向かって右手の重いパンチを繰り出すが青年は剣で何とか受け止めたあとに魔法を魔物に当てるが微動だもせずに反対側の腕で青年を横に吹き飛ばした。青年はいくつもの建物を突き抜けて、最後に止まった建物の落下物に巻き込まれて瓦礫の中に埋もれた。
すると、その場所に向かって魔物は大きな振動を揺らしながら青年のいる場所に向かって歩き出した。


夕焼けが鮮やかに見える時間にバッツは大学が終わった為に電車に乗って、住んでいる地域に降りたあとに何時も誰もいない場所の帰り道を歩いて駅に向かうとふとした窓ガラスを見た。
自分の顔が写る窓ガラスに触れながら窓ガラスに額をくっつけ、目を閉じた。
「(世界は広い……まだ見ぬ場所だってたくさんある。おれは何時か親父の遺言通りに世界中を旅したい!!)」
と思った瞬間に閉じた目の中から何かのビジョンが映した。

漫画で出てきそうなロボットとお伽話のような変な格好をして深紅の剣を振るう同じ髪色をしながらも髪型の違う青年。吹き飛ばされて瓦礫の中に埋もれてそのロボットは青年を今度こそトドメを……
そこでビジョンは途切れた。

バッツは我に帰ると夕焼けだった空がいつの間にか夜空になっていた。
「(な、何だったんだ!?さっきのビジョンは!?)」
見た事もないあんなに世界がボロボロでモノクロの世界に一人の青年がロボットと戦っていると言うまるで自分だけ二次元に飛ばされた感覚がした。
それに今から何時間自分は此処に居たのか分からなくて、腕時計を見るとここの帰り道にいた時は四時だった時間がいつの間にか七時を指していた。約三時間此処で気が遠のいていた。
「(気が遠のいて三時間も此処にいたなんて誰かおれを見てなければいいけどな……)」
と願いながらバッツは家に向かって歩き出した。

コンビニで食べる物を買ったあとに家に着いて八時過ぎ。この時間帯だと既に夜ご飯も済ませてゆっくりしている時間なのだが、帰りが遅くなった為に仕方ないなと溜め息しながらもバッツ以外誰もいない二階建ての小さな古ぼけたマンションに住んでいた。
母親は三歳の時亡くなって以来、父親と共に住む場所を転々としていたがその父親も三年前に亡くなってしまったが直ぐに義孫として、幼い頃から知り合いだった人に引き取れ大学の時にその家を出て今、此処に住んでいる。
仲のいい女の子の二人がたまに仕送りなどしてくれてもいるし、後見人の人も仕送りをよくしてくれたり、大学の授業料やマンションの家賃の払えきれない分を払ってくれているために順風満帆と言えば順風満帆であるが何時までも他人に頼ってばかりはいけないなとアルバイトを二つ掛け持ちしている。バッツは溜め息をつきながらもコンビニの袋から買った物を取り出し始めた。
食べ終わった後に風呂に入って、出た後にバッツは部屋の電気を全て切り、髪を乾かさず小さな寝室の消滅を点けずにベッドに寝転がりながらあの遠のいていた時に見ていたビジョンを思い出していた。
バッツはあのビジョンに何か既視感を感じていた。
「(見た事もその場に立ってもいない筈なのに……何で既視感なんて……)」
と思いながら目を閉じた。


またあのビジョンを今度は夢で見た。
瓦礫の中に埋まっていた青年は何とか瓦礫の中から脱出して、ボロボロの状態で近付いてきた魔物の繰り出してくるパンチを避けたあとに、パンチしてきた腕を橋を渡るように駆けて渡り、魔物の頭のてっぺんにあるオレンジ色のダイヤのような結晶物体を深紅の剣で貫くと魔物は吼えて、暴れるが青年は深く刺した後に魔物は黒い煙のように塵となって消えた。
青年は地面に着地した後にまるでこちらを向くように振り返ってきた後に、再び何処かへ行ってしまった。

バッツはハッとして目を覚ますと真っ暗だった部屋は朝日が照らしていた。
部屋に備え付けてある時計を見ると時刻は朝方の五時を指している。
「(またあのビジョンを今度は夢でか……おれ、最近疲れているのかな……)」
と思いながらリビングに向かい、テレビを点けるとニュースが流れていた。
『一週間前から起きている行方不明者によるニュースです。
一週間前から居なくなっている、ルーネスさんやティナ・ブランフォードさんにクラウド・ストライフさん、ジタン・トライバルさんに続き、新たに行方不明者が二人に増えました。』
そのニュースは一週間前から突然、まるで神隠しにあったかのようにその場から消えている行方不明者である。しかも今回で四人目であるが何故か八人目をテレビに流していた……。
不自然な事に疑問を覚えながらテレビのキャスターの話を聞いていると、そこに映し出された写真とキャスターに言われた名前は……
『バッツ・クラウザーさん、セシル・ハーヴィさんが新たに行方が分からなくなっています。』
自分とセシルだった。バッツは大きく目を見開いて、家の扉を開けると何時もの空に何時もの朝日……なのにそこには誰も居なかった。同じマンションに住んでいる他人の部屋の扉を何処を開けても誰もそこに人は居なかった。
「此処は何処だよ!?」
そう叫ぶと空から声が聞こえた。
『此処は迷い道。君の導、何時かの自分……』
と声が言った瞬間に真っ黒な空間が此方に濁流や津波のように一気に押し寄せてきた。
バッツは逃げようとするも飲み込まれて、水泡がぶくりと水面へ上り、声は話す。
『憎しみ、過去、多元世界からの召喚、一つだった世界が二つに割れた世界。君の前世……そして未来が……』
「(死んじまう……!早く上がらないと……!)」
と必死に水を掻いても上に上がらない。段々と息が苦しくなって水を飲み込んでしまう。
「(おれ、死ぬのか……?)」
死を覚悟したが水の中なのに声がはっきりと聞こえた。
『此処は鏡の世界、君である鏡の君が君を守るために永遠に争う世界……』
声は彼のいる世界を教えてくれた。鏡で永遠に争う世界だと……声は話を続けた。
『鏡の君は自分を守るための防衛本能そのもの。
そう、君が見ている夢は君の防衛本能。
君を守るために戦うためだけに生きる鏡の君。』
苦しい中でバッツは声の言っている意味を少しずつ整理していく。
「(声が言っている夢は、あのビジョンに現れた青年………まさかそれがおれ自身?おれの防衛本能?)」
『鏡の世界は感情のままに左右される世界。現の世界に行きた人間の感情がありのまま爆発されると世界にも大きく鏡の世界の防衛本能の人にも影響する。
だから、防衛本能なの。』
「(意味分かんねーよ……だけど、あのビジョンはおれ自身でおれはあんなにボロボロになっても立ち上がって……
あ、本気で死ぬかも。)」
と気が遠のくがふと、何か暖かな温もりを感じた。



目が覚めると見慣れたマンションの天井だった。
バッツはゆっくりと起き上がって時計を見ると時計は六時を指していた。大学がなくて、本当はもう少し寝ててもよかったが見た夢が恐ろしかったために部屋のカーテンを開くとゴミ出しに歩いている人や会社に向かうのに歩く人の姿を見て大きな安堵をしながら床に座り込んだ。
「(夢の筈なのにやけにリアルに感じた……。)」
そう思いながら立ち上がって、リビングに行ってテレビを点けるとニュースは行方不明者のニュースをやっていた。
どうやら緊急速報らしかった。
『緊急速報です。また新たな行方不明者が増えました。
今朝からクラウド・ストライフさんとジタン・トライバルさんが行方不明と………』
するとバッツはあの夢の中で見たニュースの通りになっていた。
「(な、な……!夢のニュースで見た二人が行方不明に……!?)」
もしかしたら、次は本当に自分とセシルが行方不明になる予知夢を見ていたのではないかと不安が膨れあがった。

青年はたくさんの空に浮かぶ鳥のような魔物が一斉にまるで雨のようにくちばしから降り注いで落下してくる。
青年はまともに喰らって地面に倒れ込み、魔物は青年の心臓目掛けて落下してくるが青年は直ぐに横にズレて回避すると剣で魔物を引き裂く。
建物の上には赤い鎧を着た少年がニヤリとしながらも青年が戦っている様子を見ていた。

「(あのビジョンで現れて戦っていた青年はおれ自身なのか?
確か声は彼はおれを守るために必死に戦っているんだよな……)」
バッツは鏡の世界の彼は無表情で感情なんて一つも無さそうに戦っていた。まるで興味無さそうに。
「(おれ自身、確かに冷めている部分とかあるな。口先は達者で心は冷えきっている……きっとそんな感じなんだろうな。)」
バッツはユニットバスの洗面器の前に立った。
写された鏡の自分は確かにこの髪型の自分であるがあの青年ではなかった。当たり前だよなと思いながら顔を洗って、歯を磨いた後に朝ごはんの準備をしようとリビングに戻った。

青年が魔物を相手をしていると目の前に赤い鎧をまとった少年が現れた。
少年はニッコリと笑ったあとに剣を腰の下げている楔から出して青年に向かって攻撃をしてきた。
「きみはだれ?」
青年は何も言わずに少年の剣での連続突きに華麗にバク転をしながら剣を避けた。少年は舌打ちしたあとに少年はルーネスと名乗ったが青年は今だに名乗らずに少年の攻撃を剣で受け止めたり、流したりしている。
「うわっ、ちゃんと名乗ったのに名乗ってくれないとか随分と冷めているん、だねっ!!」
少年が青年の剣を弾き飛ばした。
その時初めて青年が口を開いた。
「………名乗る名なんてない。」
青年は剣の場所を確認しがら手のひらから魔法をまとわせた。
「へ?名前ないの?」
「名前がないわけでなく、名乗る名ではないだけ。おれはおれの名を名乗れないだけ。」
と淡々と話している青年にルーネスは笑って
「ふふ、名前がない人なんて初めて聞いたよ。」
青年は構えながら少年を睨んで言った。
「……お前だって随分とこましゃくれているな」
「君、意外と毒舌家かな?」
「黙れ」
青年がそう言いながら少年に向けて魔法を放ったあとに駆けて深紅の剣を地面から引く抜く。少年は向かって来た。
素早い動きと剣捌きで青年を翻弄させる。
青年は小刻みに動く少年の動きを目で追いながら、タイミングを見計らって一蹴り入れて少年を吹き飛ばした。
少年は剣を支えに立ち上がるが青年は建物を軽やかに飛び越えて、少年の元に来て剣を突きつけた。

だが少年はにやりとして
「馬鹿?君、筋金入りの脳筋なの?」
青年は後ろから魔法の気配がして振り返ると空から降ってきたメテオの雨に青年はフレアで対抗するとその場で爆発した。
その煙から現れたのは空中でグライドしているのは赤い服を来た少女だった。
ルーネスはにやりと笑いながら二人で魔法の挟み撃ちをするが青年は剣で斬り裂いたり、魔法で対応したりと一人で二人を軽く相手している。
少年は段々とイライラしだしてとある二人を呼んだ。

バッツは家から駆けて、昨日気が遠のいた場所に辿りついた。
「(ここなら夢のことが分かるかもしれない……)」
バッツは昨日と同じ状況をつくって目を閉じると予想通りビジョンが見えた。
青年と戦う赤の鎧をまとわせた少年に赤い服を着た少女と自分自身でもある青年が戦っていた。
青年が圧倒的に不利だが少女と空中で剣をぶつけて、受け流したりしている時に不意に少年は放ってきた魔法を放ってくると青年は受け流しながらターンするようにくるりと回転して魔法で相殺させると少年がイライラし、二人を呼んだ。
二人はなんと大剣を持った青年と短剣を持つ少年だった。
「クラウド、準備は大丈夫か?」
「ああ、アイツを殺せばいいんだな?ジタンこそ足を引っ張るなよ?」
とクラウドと言われた大剣を持つ青年とジタンと言われた短剣を持つ少年が青年に向かって走って来た。
『クラウドとジタン…!? もしかしたら、あの少年はルーネスで少女はティナ!?』
何故、行方不明なった人達があんな世界にいるのか不明だった。
青年は流石に四対一では大苦戦を強いられていた。
『やめてくれ!それはおれなんだ!!おれは、おれは!!!』
すると青年はフレアの連続魔法で四人を遮った後に此方に駆けてきた。
そこでブツンと切れた。





気付いたら真っ暗な場所にいた。夢で見た水の中にいた。まるで深海のように光もない水の中でもがく気力がなかった。
そんな深海のような水の中で一筋の光がバッツを照らしだして、光から現れたのは戦っていた青年だった。ボロボロな服まさに彼だ。
『おれは……?』
『此処はおれとお前の意識内。お前の心の中。』
『おれ、こんなに心の中暗いんだな』
と言うと彼は頷いたバッツが見た夢の水の中は自分自身の状況だった。
『なあ、聞いていいか?』
彼は何も言わなかったがバッツは聞いた。
『おれは夢のとおりになっちまうか?あの戦いの世界に引き摺り込まれるのか?』
自分自身を抱きしめるように震えて言うバッツに彼は表情一つ変えはしないがバッツを抱き締めた。
『お前の不安はわかった。でも、おれはその不安と此方側へ来るのを阻止するためにずっと戦っている。』
『え?』
『バッツは世界に居るべき夢があるんだろ?』
と言われた時にふと思い出した。父親の遺言ではあるが自分自身が夢見ている……世界中を旅すること。
それを思い出し、頷くと青年は
『光は瞬き、無数の暗器、伝説の称号、二つの力、加護を受けし力、凶悪な魔導、強化人間、人間と魔女、人工的に生まれし、泡沫の夢。』

『?それは?』
『彼らの前世。夢に現れ、おれと戦っている彼らや彼女もまた前世の力を持つ。
それに感情を取り込まれたんだ。』
そう立て続けの行方不明の理由は、鏡の世界に感情を取り込まれてしまい、その場からまるで神隠しするように消えたのもそれが原因だったのだ。
『救う方法はないのか!?』
『ある。おれは戦っているからお前は戦っているみんなに呼びかけてくれ。彼らは生身の人間の感情で戦っているから』
『!!』
すると青年の手に引かれて光に引っ張られた。




目覚めると朝方だった空がいつの間にか夜空になっている。バッツは駆けて家に戻ると何もせずに眠った。

夢の中で青年は先ほどより酷いボロボロだった。
『やめてくれ!聞こえてくれ!!』
と叫ぶように言うとジタンが振り返って
「ん?声が聞こえなかったか?」
「俺も聞こえた。」
「私も。」
「僕も……君は?」
青年はふらふらしながら剣を支えに起き上がって
「それはおれ、おれ自分自身の声。おれの存在意義でもある現実のおれ。」
バッツは泣きそうになりながら
『やめてくれ!もう、帰ろうぜ……』
「……帰りたいのは山々だけど、コイツを殺さないとな……」
『おれを殺すのか?』
「!?」
ティナは声に反応した。クラウドは睨みながら言った。
「それはどういう意味だ?」
『お前たちの体はこの鏡の世界の人間の姿なんだ。目の前のおれはおれの防衛本能。』
「防衛本能ならあんなに強敵なのは納得できるけど、どうして君が君だってわかるのさ?」
と知的な質問にバッツは押黙るが青年は話し出した。
「此処は感情が思うがままに暴れる世界。現実にある不安や悩みが爆発する世界。
生身の人間の感情では重い世界にお前たちはいるんだ。だから現実に帰るべき……!?」
と急に大きな振動がし、その方向へ向くとあの時の夢に出て来た巨大なあのロボットが現れた。
「な、何なんだよあの馬鹿でかいロボットは!?」
「とにかく、バッツの声に向かえ。そこに現実世界がある。」
「お前は!?」
「おれは元々ここの世界の者だ。気にしなくていいからとにかく戻る事だけを考えてろ。」
と言ってバッツは構えた後にロボットに向かって駆けて行く。
『とにかくおれは此処にいる!声をずっとかけるから!』
「すまない!」
「ティナ、行こう!!」
「うん。」
「アイツ……」
「ジタン!!」
ルーネスの声に悔しそうにしながらバッツの声を辿って向かって行くとそこには大きな黒い扉があった。
『おれの声が聞こえるか!?』
「うわっ!耳につんざく位煩く聞こえる!!」
とルーネスは耳を塞ぎながら言うと
「ここだな。とにかく扉に触れよう。」
四人がその扉に触れると四人の魂が黒い扉に吸い込まれ、体はその場に崩れ落ちる。まるで人形みたいだなと思ったが直ぐに起き上がり、何も語らずに青年のいる場所へ向う。
青年は苦戦していた。巨大な相手をするのにも一苦労するのに何故か増えているのだ。深紅の剣に風をまとわせて攻撃するも弾き返す。
すると後ろから四人が何も言わずに巨大なロボットに攻撃しだした。
『あれがわたし?』
ティナは魔法を操る赤い服を着た少女を見ながら言う。
大剣を持った青年はロボットの足元を片手で軽々と大剣を振るって足元から崩す。
その青年に向かってロボットが攻撃しようとすると短剣を持つ少年と赤い鎧を身にまとう少年がロボットに向かって素早い攻撃をして、大剣を持つ青年への視線を逸らさせる。
青年は少女と共に魔法を放っていく。
ロボットは片手を天高く上げると異次元から欠けた岩が現れ、それを握って四人の元へ投げつけた時に大剣を持つ青年が建物の壁を走り渡って、岩を剣で一刀両断した。
短剣を持つ少年と赤い鎧を身にまとう少年はロボットの頭上を目指して建物の壁からロボットへ移って駆けながら、オレンジ色の結晶を目指した。
その間に少年と青年で魔法を放ちながらロボットを二人から視線を逸らさせる。
大剣を持つ青年はロボットの拳を受け止め流している。
頭上に辿りついた二人は結晶を剣で貫くとロボットは雄叫びを上げながら崩れ落ちた。
そこで夢が切れた。


目が覚めると体が動かないと思って顔だけを動かして周りを見ると何故か知らない四人が寝ていた。
「!?」
バッツはあまりにも驚いて声が出なかったが知らない人が何故自分の家にいるのかと考えていると金髪の縛っている少年が目覚めた。
「ここは何処だ?」
「んー……よく寝たわ……」
「あれ?」
「うぐぐぐぐ……」
と一人バッツにしがみつきながら未だに眠っている青年の他はみんな目覚めた。
「此処は何処?君は?」
「おれ!?おれはバッツ。この家に住んでいる人だけど……?」
「バッツってあの声の人!?夢の世界で僕たちに声をかけた人だよね!」
と一番背の低い男の子が言うとはっとしてバッツは
「もしかして、行方不明の四人か!?」
「え?もしかして俺ら行方不明扱いだったのか!?」
「もしかしてじゃないさ!ニュースにも取り上げられているんだぜ!?」
女の子はうるうるしながらバッツの傍によると小さな男の子が怒りだした。
男の子は少年に嫌味のような毒を吐かれて困った顔をすると女の子はあわあわしている。
バッツは溜め息を吐きながら部屋のカーテンを開けると外は夕焼けで人が会社帰りや保育園や公共バスが通っている。
少年は首を傾げたまま
「此処は何処?」
「え?東京だぜ?」
「「「「と、東京!?」」」」
「な、何驚いてるんだよ?」
「東京に帰ってこれたのか!?」
とバタバタとし出す三人。するとツンツン頭の青年が溜め息をつきながら冷静に三人に言った。
「人の家で暴れてどうする。
……確かバッツ……だったな。自己紹介をする、俺はクラウドだ。」
「クラウド……」
夢の世界で大剣を持つ青年と瓜二つである。
その次に自己紹介してきたのは短剣を持つ少年と瓜二つのジタンにポニーテールの少女のティナに一番年下のルーネス。四人は夢の世界に閉じ込められて今までさ迷っていたらしいが
「バッツはよくあの世界に捕らわれなかったね?」
「え?お、おれは夢は見ていたけどアイツが救ってくれたから。」
「アイツが……とは?」
バッツは夢の世界で彼らと話し出した青年を指していると言うと四人は
「だよね。僕たちも彼が居なかったら戻れなかったかもしれないし……巻き込まれて死んでいたかもしれないから感謝しなくちゃね。」

バッツと四人は警察署に向かって彼らを送った後に自宅に帰った。ニュースでは彼らの行方が見つかったと騒ぐようにニュースで流れて一件落着したが何かバッツは腑に落ちない感じがしたが明日はバイトと学校があるのを思い出して直ぐに風呂に入った。

青年は白を貴重とした白銀の髪の青年と戦っていた。
それはもう少し先のお話ーーーー



続きませんと言うよりこれ以上何も思いつかなかったのでぶった切りました

2016.11.06 注意事項を追加しました。




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