わたしは遠い世界を眺めながら、日に日に弱っていったわ。

ついには起きることもできなくなって、食べることもできなくなって。
水だけを少しずつ飲みながら、ベッドに横たわって――…

…この世から居なくなることを、ぼんやりと願った。

わたしを演じられないわたしなら、要らないと思ったわ。

わたしの代わりなど、たくさん居るのだから、とも。



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