私を変えるとき

※トキヤ目線









桜に距離を置かれた

あの一言で10キロくらい離れた気がする

確かに私は桜の彼氏ではありません

けど、一番近くに居たつもり…いえ、居ました

成り行きでパートナーになったのが桜

現にあの時、私にも選択肢はありました

けど、私も選んだのは桜です

その選択に悔いはありません

この数ヶ月、一緒に居て分かってるんです

桜がちゃんと好きだって

綺麗だからとかそんな理由ではなく

一人の人間として

だからわかるんですよ

桜が距離を置いた理由くらい

……ずっと、一緒に居ましたから



「イッチー」


「なんですか、レン」


「いや…」


「同情なんていりません。私は桜が正しいと思いますから」



私がそう言うと、"…そう"とだけ言い残し、レンは去って行きました

そりゃあ、それなりに傷付きましたよ

けど、変態を卒業するのもいいかも知れませんね

あぁ、でも最後に一度くらい部屋に忍び込みましょうか






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